ウクライナ問題とは?原因や、現在の状況について

ウクライナ問題とは何でしょうか?

 

東ヨーロッパの国、ウクライナの国内でウクライナ政府軍とウクライナの東側を軍事的に支配している武装勢力との間で紛争が続いてしまっている問題。それがウクライナ問題です。

このウクライナ国内の紛争で政府軍と武装勢力との間だけではなく紛争に関わっていない民間の方々も多数犠牲になられています。またこの国内紛争が発生した後にマレーシアの航空会社の飛行機が巻き込まれ多くの方が犠牲になる事件も発生しています。ご記憶の方も多いかと思います。

またこの紛争の過程でウクライナの南部にあるクリミア半島という場所がロシア軍に武力制圧されロシア軍が支配している状況下で住民投票を決行しています。その投票結果をもってウクライナからクリミア地域は独立しロシアの一部となるという一方的な宣言がなされました。現在クリミア半島はロシアの影響下にあります。ウクライナの領土であった地域がロシアに侵攻され現在もロシアが支配しているわけです。

ウクライナ問題にはロシアが非常に大きく関わっています。ウクライナの政府軍が戦っている相手はウクライナ東部の武装勢力であると先ほど書きましたが、この武装勢力はロシアとのつながりが強いのです。ロシアから軍事的な支援をたくさん受けているからこそ政府軍と今まで渡り合ってこれた、とも言えるかと思います。

 

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ウクライナ問題の原因

 

ウクライナの前の大統領、ビクトル・ヤヌコービッチさん(2010年の選挙で大統領になりました)が政治を仕切っていた時に欧州連合に加盟する準備をするための約束である「EUとの連合協定」に調印するのを一時的に見送ったことがあります。2013年の話です。

この後ウクライナの首都キエフを中心に物凄い反政府デモが起きました。ヤヌコービッチ政権が治安部隊を出動させて鎮めようとしても犠牲者が出るだけで全然おさまりませんでした。生命の危険を感じたという事なのでしょう、ヤヌコービッチ大統領は姿を消してしまいます。後にロシアへ逃げたことがわかっています。

大統領がいなくなってしまった後ヤヌコービッチさんにとって不利な報道が国内で盛んに行われ、とても大統領に復帰する状態ではなくなりました。政治空白を解決するため議会の偉い人が大統領の代行をさしあたって行うような対応が図られました。しかしこれについて正当な政権運営ではないと主にウクライナ東部から強い反発が出ていました。ヤヌコービッチ政権が倒れた以降のウクライナ政府を認めようとしないウクライナ東部地域(ドネツク州やルハーンシク州など)の勢力が「今の中央政府には従わない、自分たちは自分たちで政治を行う。独立する。」と主張しこの地域を支配しました。その後政府軍との間で武力衝突が始まってしまいました。2014年の4月以降武力衝突が続いています。

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ドネツク州とルハーンシク州の武装勢力はそれぞれ「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」なる国を作り独立を宣言してしまいました。もちろんウクライナ政府としてはそのような宣言は不当だと表明し戦いを続けてきました。

先ほども書きましたがロシアは東部の武装勢力を支援しています。ウクライナ政府側に対してはNATOが支援しています。(NATOは北大西洋条約機構という軍事同盟)NATOの中心はやはりアメリカでしょうから、この内戦の背後でアメリカとロシアがにらみ合っているという事になりますね。

大ざっぱに言うとウクライナがヨーロッパ連合に入るための手続きをするかどうかの判断がそもそものきっかけとなって内戦が始まってしまったということのようです。

 

ウクライナ内戦の現在の状況

 

2014年9月、2015年2月に停戦の合意がされ非常に大きな戦闘はあまり行われなくなってきたものの、戦闘は散発し、しっかりと停戦が実現しているわけではありませんでした。しかも2017年1月の末から再び激しい戦闘が行われるようになっています。ウクライナ政府と東部武装勢力はもちろんそうですが、欧米とロシアもお互いを非難しています。

内戦とは少しずれますが、この内戦が始まってから欧米とロシアの間で経済制裁がお互いに対し実施されています。オバマ政権からトランプ政権になった現在のアメリカも方針を大きく変更するような動きを見せていません。

 

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内戦が始まってしばらく経過しウクライナの紛争に関するニュースもそれ程最近は頻繁に出ませんが、この内戦の原因がよくわからなかったので今回調べています。ロシアの隣国ウクライナがそのまま欧米陣営の一員になってしまうのを何とか食い止めようとロシアが抵抗している構図を確認する結果となりました。ずるずると続いている戦闘が今後パッと収束するとは考えにくい気がしますが、できるだけ早く平和を取り戻してほしいものです。民間の方々が現在も危険にさらされています。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

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