スペインのカタルーニャ地方とは?一部で独立を望む理由も

カタルーニャ地方とは

 

スペインのカタルーニャ地方とはスペインが位置するヨーロッパの大きな半島、イベリア半島の北部の地中海側沿岸に位置する地域です。カタルーニャ地方は現在スペイン国内でカタルーニャ州という行政区域におさまっています。カタルーニャ州の面積は約32000平方キロメートルになりますがこれは日本の都道府県の広さで表すと秋田県、山形県、新潟県の面積を合計した値(約33500平方キロメートル)よりもやや小さい位の面積になります。スペイン全土の面積の6%強くらいの割合です。州の人口は約750万人になり、日本の都道府県で言えば愛知県が似たような人口になります(約748万人)。カタルーニャ州の中心都市はバルセロナでカタルーニャよりもむしろ都市の名前のほうが有名なのかもしれません。1992年夏季オリンピックの開催地となりましたし、有名なサッカーチームのある都市でもあります。バルセロナのサグラダ・ファミリアという建造物も大変有名ですね。

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バルセロナの人口は約160万人になります。カタルーニャ州は経済活動の盛んな地域でもあり、スペイン国内の他の州との比較をしても総生産額は一番多いようです。スペインの国内総生産に占めるカタルーニャ州の総生産の割合は20%にのぼります。カタルーニャ州のスペイン国内に占める人口の割合は16%位で面積は上記の通り6%くらいです。面積や人口の割合に比べ経済力のある地域ということになります。カタルーニャ地方には独自の言語、「カタルーニャ語」が存在します。州ではカタルーニャ語がスペイン語と同様に公用語として認められており、カタルーニャ語を自分の言語としている人はカタルーニャ州の人口の大体半数位にもなるそうです。スペイン王国に所属してはいますが独自の言語を持ち、他のスペインの地域(カスティーリャというそうです)の人々とは異なる民族だという意識を持っている人たちがカタルーニャ地方にはたくさんいるようです。

 

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カタルーニャ地方で独立を望む意見が存在する理由

 

カタルーニャ地方では現代でもスペインから独立したいと考える人たちがいます。スペイン自体が大変広大な国とも言えないのに、わざわざ分裂したがる理由というのは何なのでしょうか。カタルーニャ地方の独自性を尊重しようとしないスペイン王国中央政府の姿勢に理由があると考えるカタルーニャの人々は多いようです。カタルーニャ州の議会では州の自治憲章(じちけんしょう)というものを決議しています。カタルーニャ州の行政ではカタルーニャ語を優先的に使用するといった内容も含まれていたそうですが、この州で決議された自治憲章が中央政府から問題視され政府は国の憲法裁判所に訴える行動に出ました。判決が2010年に出され、カタルーニャ州議会が決議した自治憲章は憲法違反と判断されてしまいます。このような出来事が起き高度な自治のもとでカタルーニャ州としてやっていこうと考えていたカタルーニャの人たちも独立を望むようになっていきました。また経済面に関する不満も指摘されています。経済力の強いカタルーニャ地方からの税収はスペイン王国全体の中でかなりの割合を占めることになりますが、国の行政サービスとして各地方に税収が再分配される段階になると、カタルーニャ地方は払っている税金に比べあまり恩恵を受けていない、そう受け止めているカタルーニャの人たちは多いようです。独自の文化を尊重してくれない。税金が公平、公正に使われていない。そのような不満が独立への思いを強めているようです。

 

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今回はカタルーニャ地方について取りあげてみました。この件をテーマにしたのは先日カタルーニャ州でスペイン王国からの独立に賛成か反対かの意思を問う住民投票をカタルーニャ州でおこなうという州議会の動きが話題となっていたことが理由です。西ヨーロッパの国で独立したがっている地域は他にも確かにありますが、分裂することによって国全体の力が弱まってしまうことは間違いないのに独立したがるというのは個人的には今一つピンときません。私は日本国内で異なる言語を持ち異なる民族だという意識を持っているような立場ではありませんので理解しにくい話なのかもしれません。税金の使われ方が不公平だという不満に関してはどこの国でも地域の格差があるでしょうからどうしても出てくる意見ではあるのでしょうけれど。このような独立を求める動きというのは現代の西ヨーロッパが自国の領土を拡張させようと各国がしのぎを削っていた時代とは異なる比較的平和な時代だということの表れなんでしょうか。隣国に膨張主義をとる全体主義の国、全然体制の異なる国がある場合は恐ろしくてこのようなことは出来ないんじゃないかなと思います。隣国が恐ろしい国なのにもし小国として独立してしまったらいつ侵略の手が及んでくるか分かったものではありません。スペイン中央政府としては当然独立派の好きなようにさせたくはないでしょうけれど、犠牲者が出ない穏便な方法でこの問題を収めて欲しいものです。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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