盧溝橋事件後、日本軍が総攻撃するまでに起きた事件について

盧溝橋事件発生

 

1937年(昭和12年)の7月7日の夜間、北京(当時は北平ほくへいと呼ばれていました)に駐屯していた日本軍(支那駐屯軍)の部隊が演習中に中華民国の軍から銃撃されます。中華民国の部隊に演習については事前に報告していましたが、そのような事態となり中華民国の部隊の責任者に抗議し対策について協議したものの、その後銃撃と砲撃が日本軍に対し行われ日本側も自衛のために報復する結果となり武力衝突に至ります。その後7月11日に日中間で松井-秦徳純協定という停戦協定が成立しこの時の武力衝突は収束しました。

 

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大紅門事件発生

 

せっかくの停戦協定が成立したにもかかわらず、期間を置かずに事態を悪化させる出来事が発生します。7月13日の大紅門事件(だいこうもんじけん)がその一つです。北平にある大紅門という場所で日本軍が中華民国の軍隊に所属している兵士に攻撃されました。トラックを爆破されたのだそうです。この中華民国軍の行為によって日本軍の兵員が4名亡くなっています。

 

廊坊事件発生

 

その後また日本軍側に犠牲の出る事件が発生しました。7月25日に起きた廊坊事件(ろうぼうじけん)です。この出来事も北平に近い場所で発生しています。廊坊という地域の駅付近で日本軍が使用している電線の修理を中華民国の軍に事前に報告の上で実施していたところ修理を担当する日本軍関係者を護衛するために見張っていた日本軍に対し中華民国軍から銃撃、砲撃がおこなわれてしまい、日本軍側も自衛のために報復攻撃し武力衝突となってしまいました。この日中間の戦闘によって日本側が中華民国の部隊を7月26日には撃退することに成功し、中華民国の部隊は廊坊から退却していきました。

 

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広安門事件発生

 

廊坊事件による戦闘の勝敗が決まったのは7月26日ですが、この26日に別の事件が発生します。それが広安門事件(こうあんもんじけん)です。この出来事も北平で起きています。当時地域を統治していた中華民国側の行政組織の責任者から了承を得たあとに北平にある広安門を日本軍の運搬車が列を作って通過することになりました。しかし日本軍の車両が通過している途中に広安門が閉められてしまいます。通過できるまで待っていた日本軍を突然中華民国の軍が攻撃してきました。日本軍側も自衛のため応戦します。日本軍の加勢が来たあとで戦闘は収まったそうです。日本の兵員と日本軍関係者あわせて3名が亡くなりました。

 

日本軍の対応

 

このような一連の中華民国側からの協定違反の攻撃が繰り返されたことで日本軍は北平の城の内部にいる中華民国軍に撤退するよう伝え、北平の中華民国軍責任者に日本軍は中華民国軍に対し軍事行動をとる、つまり攻撃をおこなうことも伝えました。こうして7月28日に日本軍は北平の中華民国の軍に総攻撃を開始します。この戦闘によって7月31日に日本は北平を制圧しました。

 

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今回は盧溝橋事件が収束した後に発生した日中間の関係を悪化させる出来事について取りあげてみました。一旦は停戦が成立したにもかかわらず、ずるずると何年も戦争が続く結果となるきっかけとも言える一連の出来事は非常に重要なのではないかと思います。今回取りあげている大紅門事件、廊坊事件、広安門事件は今回記事を作るまで全く耳にすることの無かった出来事でした。そしてこの三つの事件はどれも先に中華民国の軍が日本軍を攻撃しています。廊坊、広安門ではやむを得ず日本側も自分たちを守るため応戦せざるを得ませんでした。停戦協定が成立した後にこのような攻撃を加えてくる中華民国の軍に明らかに問題があるのは言うまでもありません。これ以上の日本軍兵員の犠牲を出さないようにするためには北平から中華民国の軍を追い出すしかないと日本側が考えた結果、支那駐屯軍(日本の軍)による28日の総攻撃となったのでしょう。個人的にはこの一連の経過を日本軍による侵略として表現するのはいかがなものかという気がしてしまいます。日本側は総じて自衛のために軍事力を行使しているに過ぎないと思いました。また中華民国側の軍隊が大規模な攻撃ではなく散発的に日本軍を攻撃するような行動に出てくる理由がよくわかりませんでした。上でも書いたように、戦えば日本側が勝ってしまうのです。力の差があるわけですよね。そのような相手(日本軍)を中華民国の兵員たちが挑発する理由がわかりません。下手をすると自分たち(中華民国の兵員)の身が危険になるのに。このような中華民国側の協定違反の軍事行動は軍組織の一体どのレベルの指示によっておこなわれていたのでしょう。日本を大規模戦闘に引きずり込むためにおこなったのだとしたら、日本はその計略にのってしまったことになりますけれど、そんな魂胆があったとは限りませんし。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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