三人寄れば文殊の知恵とは?意味の確認と英語表現についても

「三人寄れば文殊の知恵」の意味を確認します

 

ことわざの「三人寄れば文殊の知恵 さんにんよればもんじゅのちえ」には「平凡な人たちであっても三人集まって協力し、相談すると非常にいい考えが出てくるものです。」という意味があります。能力面で平凡な人たち三人ということであって、このことわざに能力の高い人三人とか能力の低い人三人という意味はありません。またこのことわざには三人が集まればいい考えが出てくるという点は上で書いたことと同じですが、「一人だけではどんなに考えてもいい知恵が浮かばないけれども」という前置きの意味が含まれる場合もあるようです。文殊(もんじゅ)というのは文殊菩薩(もんじゅぼさつ)という仏教の中に出てくる存在で知恵を象徴する仏様ということで信仰の対象にもなっているそうです。知恵を象徴するということなのでとても良い考えを生み出すことの出来る存在ということですね。それくらい良い考えが三人で協力したら出てきますよということです。

 

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「三人寄れば文殊の知恵」の英語表現は

 

「三人寄れば~」の意味を英語で表現するとどうなるでしょう。英語が使われている地域では似たような意味の表現として「Two heads are better than one.二つの頭のほうが一つの頭よりも更に良いのです。」あるいは「Two heads are better than one,even if the one’s a sheep’s.二つの頭のほうが一つの頭よりも更に良いのです。例え二つのうちの一つの頭が羊の頭であっても。」というのが有名なようです。even if the one’s a sheep’s.のone’sはone isの略でsheep’sはsheep’s headを意味しているようです。even if+主語+動詞・・・で「たとえ主語が・・・するとしても」という意味になります。「三人寄れば~」の意味を直訳すると「If three persons cooperate with each other,however their ability is normal,they can think of a wonderful idea like Monju Bosatsu do. Monju Bosatsu is known as the symbol of wisdom in Japan.もし三人の人たちがお互い協力するなら、たとえその人たちの能力が普通であっても、文殊菩薩が思いつくような素晴らしい考えを思いつくことが出来るものです。文殊菩薩は日本で知恵の象徴として知られています。」といった感じでしょうか。長くなってしまいました。however+主語+動詞で「たとえ主語が~しても」という意味になるそうです。ここでeven ifとすると前のほうでIf three persons~としているのでifの繰り返しになってしまうのは変かなと思い、howeverにしてみました。think of~で「~を思いつく」という意味になるそうです。簡単な動詞で表現できるので便利な熟語ですよね。likeはここでは「~するように」という意味を持つ接続詞として使っています。文殊菩薩はMonju Bosatsuという単語で表現されることがあるようです。

 

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「三人寄れば文殊の知恵」の類語は

 

「三人寄れば~」の類語、似たような意味を持つ言葉には「一人の好士より三人の愚者 ひとりのこうしよりさんにんのぐしゃ」や「一人の文殊より三人のたくらだ ひとりのもんじゅよりさんにんのたくらだ」といったものがあるようです。「一人の好士~」には「一人の優れた人物と三人の愚かな人たちとでは三人の愚かな人たちのほうが力になります。」という意味があるそうです。複数の人たちのほうを評価しているという点では「三人寄れば~」に似ています。「好士こうし」には優れた人、立派な人という意味があるそうです。「一人の文殊より~」には「知恵のある人が一人で考えるよりも大勢の愚か者で考えたほうがいい発想を生み出せます。」という意味があるそうです。文殊はここでは知恵のある人のことを示しているようです。「たくらだ」というのは愚かな人を意味しているそうです。「三人寄れば~」の場合は平凡な人が三人協力したらとなりますが、「一人の文殊より~」の場合は大勢の愚か者となっていますので、違いがあるものの、複数のほうがいい結果をもたらすと言っている所は似ていますね。

 

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今回は三人寄れば文殊の知恵ということわざを取りあげました。とても知られている表現なので意味については知っているつもりでしたが、今回確認してみて正確な意味を知っていたわけではなかったことが判明しました。ただ三人が集まって知恵を出し合った場合ではなくて、平凡な人、三人が集まって知恵を出し合ったらということだったんですね。知っているようでよくわかっていないものです・・・。このことわざにあるように文殊菩薩様くらいの凄い知恵が出せるのかはわかりませんが、一人で考えるよりも複数で考える方が確かに良い案が導き出されそうな気はします。物凄く人々から支持された一人の人物の考えで一定期間上手くいくこともあるのかもしれませんけれど、ずっとうまくいくかというとそうとは限らないような気もします。ドイツのヒトラーという人は権力を持った当初はドイツ国内の経済状態をとても良くして、うまく治めていたようですけれど、彼の方針に従うまま周辺国と戦争していったドイツは追い詰められて結局は悲惨な結果になりました。国が東西に分割されてしまいましたので。傾向としてはワンマンな体制の組織よりも複数の人たちで物事を決めていく集団指導体制の組織のほうが長い目で見るとうまくいくような気がするんですけれど、どうなんでしょうね。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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