日本政府が尖閣諸島を国有化した理由とは何だったのでしょう

尖閣諸島を国有化した理由

 

西暦2012年(平成24年)の9月に日本政府は尖閣諸島の魚釣島(うおつりしま)などの3つの島を土地所有者(もちろん日本の方です)から購入し、国が島を所有、管理する、国有化に踏み切りました。このような日本側の尖閣諸島に関連する行動に対し、尖閣諸島が自国領土であると主張する中華人民共和国が反発しました。これはいつものことであり予想出来ることではありますが、この2012年の9月という時期に日本政府が敢えて国有化した理由というのは何だったのでしょう。日本政府としては尖閣諸島周辺での航行の安全を確保する業務をおこなうため、平和に、安定的に、長期的に尖閣諸島の維持や管理をするために国有化をしましたと国会議員からの質問に対し回答しています。これが公的な国有化の理由ということになります。ただ、政府として表明しづらかったということなのかもしれませんが、東京都が尖閣諸島を土地所有者から購入するという話が当時は持ち上がっており、その購入話を止めたかった、ということも国有化の大きな理由となっていたようです。

 

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東京都の購入をどうして止めたかったのでしょう

 

今は存在していない政党、民主党の代表をかつて担当していた野田佳彦という人が当時総理大臣を務めていました。尖閣諸島を国有化しようと判断したのは、東京都が尖閣諸島を購入し管理した場合、日中関係が非常に悪化することが心配されたからだと後に野田元首相が明かしています。もし東京都が尖閣諸島を購入した場合、日本の領有であることをさらに明確にするため、島に船が寄りやすいように港を作ったり灯台を作る可能性が大変高かったようです。当時の東京都知事だった石原慎太郎という人はそうするつもりだったという考えを明らかにしていますし、国有化以前に野田首相と石原都知事が会談し都知事側がそのような意向を首相側に述べてもいたようです。そうなった場合、中華人民共和国側の反発が強硬なものになることは明らかで、尖閣諸島周辺で2010年に起きたような海上保安庁の巡視船と中国の漁船が衝突したような出来事とは比べものにならない深刻な両国間の対立が発生するかもしれない。野田首相はそのような危険性を回避したいということで土地所有者に東京都に対してではなく日本政府に島を売るよう働きかけました。国有化したあと、東京都が購入した場合に計画していたような港や灯台の建設といった事業はされておらず、石原元都知事はその点について日本政府の対応を批判しています。政府が島で港や灯台を建設していないのは中国を刺激しないため、ということなのでしょう。

 

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東京都はなぜ尖閣諸島を購入、管理しようとしたのでしょう

 

東京都が尖閣諸島を購入しようとした理由は中国による尖閣諸島周辺での活動が以前に比べ活発になっていたからです。上でも触れましたが、それまではあまり尖閣周辺に中国の船がやってくることはなかったのに次第に出没するようになって2010年には海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突しました。それ以降も中国の公的機関の船がたびたび尖閣諸島周辺に現れるようになっていたわけです。日本の領土である尖閣諸島が脅威にさらされているので日本の支配を明確にするために公的な立場の東京都が島を購入し管理したほうがいい、石原元都知事はそのように考えたようです。東京都による尖閣諸島購入の考えを石原(当時)都知事が公にしたのは2012年の4月、尖閣諸島が国有化される5か月前の話でした。

 

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今回は2012年の尖閣諸島国有化について取りあげました。この出来事に関してはニュースでよく取り上げられていたことをなんとなく覚えてはいるのですが、東京都が島を購入しようとしていた出来事とどのようにつながる話なのかについてはよくわかっていなかったため調べてみたく、このような記事を作っています。対中関係が非常に悪化、へたをすると武力衝突などということになってしまう、そのような事態にしたくなかったので東京都が購入する話が進んでいた中、半ば強引に国有化した。そういうことのようです。この出来事については、日本の支配を維持しつつ中国を刺激して介入する口実を与えないよう今まで同様、島に港や灯台を作らないでおくというのが無難だという意見と日本の領土であるのだから、その支配をさらに明確にするためにも日本側の利用のために港も灯台もどんどん作るべきであり、他国の主張に影響されてしまっては相手を増長させてしまうことになり、かえって悪い影響が出てしまうよという意見に分かれるところなのでしょうか。日本の島ですから港を作ったり灯台を作って何が悪いと言われれば別に悪くは無いですよね。普通の権利行使です。しかしそれを引き金に日中間で戦端が開かれるようなことになっては当然犠牲も出ますし、すぐに片が付くとも限りません。日本政府が今のような状況で島の開発をしたほうがいいのかどうかという点については正直よくわかりませんでした。どちらがいいのでしょうね。中国側が上陸するなどのこれまでにない明確な侵犯行為をしてくるようであれば日本は当然実力行使してそれを防ぐべきだとは思います。そうしなければ他国によって日本がどんどん浸食されていくことになるでしょうから。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

尖閣諸島が関係する他の話「2010年に尖閣諸島で起きた衝突事故とは何なのでしょう」はこちらです。

韓国が占拠している竹島に関する話「竹島が韓国によって実質的に占領されたのはいつなのでしょう」はこちらです。

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