ことわざ「負けるが勝ち」の意味は?英語表現についても

このサイトを訪れた皆さまこんにちは。今回は「負けるが勝ち」という比較的有名なことわざに関する記事を作ってみました。最初にこのことわざの意味をまとめた項目、次に英語表現に関する項目を設けております。

 

ことわざ「負けるが勝ち」の意味は

 

ことわざ「負けるが勝ち まけるがかち」には「無理に争って自分が勝とうとするよりも、相手が勝つようにゆずり、自分が負けておくと、その後自分に有利な状況となり結果的には自分が勝つことにつながるものですよ。」という意味があります。また結果的に勝つというのとは少し異なりますが、「(相手に勝ちを譲ると)結果的に自分が得をしますよ」という意味でも使われているようです。またどのような争いごとでも勝ちを譲っておけばあとで自分が勝てるということではなく「場合によっては」という前置きが意味に加わってくる場合もあるようです。江戸時代にはこのような表現が既に使われていました。

 

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「負けるが勝ち」を英語で表現すると

 

「負けるが勝ち」の意味を英語で表現するとどうなるでしょう。英語が使われている国では「Yielding is sometimes the best way of succeeding. 相手に譲ることが成功するためにもっとも良い方法の場合もあります。」という表現があるそうです。yieldingはyieldという動詞の動名詞です。yieldはこの文章で「相手に(権利や地位を)譲る」、「負ける」という意味で使われています。succeedingには「次の~」という形容詞として使われることも多いようですが、ここで使われているsucceedingはsucceed「成功する」の動名詞でしょうから「成功すること、成功」という意味かと思います。sometimesは「時々」を意味する副詞として有名ですが「~なこともある」という意味で使われることもあるようです。「負けるが勝ち」の意味から外れないように表現すると、「You sometimes get benefit finally by giving your rival a victory.競争相手に勝利を与えることによって最終的に利益を得るということがあるものです。」といった感じになるでしょうか。sometimesの位置で迷いましたが一般動詞の前で使うものなのだそうです。「利益」はbenefitを、「最終的に」はfainallyを、「競争相手」はrivalを使ってみました。give+A+Bで「AにBを与える」という意味になります。これにingを付けて動名詞にしてbyの後ろにつなげています。

 

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「負けるが勝ち」の類語は

 

「負けるが勝ち」と似たような意味の表現には「名を捨てて(棄てて)実を取る なをすててじつをとる」、「逃げるが勝ち にげるがかち」といったものがあります。「名を捨てて~」には「名誉や世の中からどう見られるかよりも、現実的な利益のほうを選ぶこと」という意味やそういった選択をする方が「良いあるいは賢明だ」といった意味があります。利益を得るのと引き換えに何かをあきらめているという点で負けるが勝ちに似ています。「逃げるが勝ち」には「卑怯なように見えるけれども争わずに逃げることで、結局のところ得になりますよ」という意味があり、戦って勝利を追求せずに最終的に利益を得るというという点で「負けるが勝ち」と似ています。

 

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今回はことわざの「負けるが勝ち」を取りあげました。聞いたことのある表現ですし有名だと思うのですが、私は意味について知らなかったということもありますし、なぜ負けが勝ちになるのかが疑問であったのでこれを機会に調べてみようと考えました。短期的に相手に勝ちを譲っておいて長期的に見て得をする、勝つということだそうですけれど、どういう場合が当てはまるのでしょうね。簡単な勝負事が当てはまるのでしょうか。上司との交流のためにゴルフか何かに同行して上司に勝ちを譲って相手の機嫌を損ねないようにして普段の仕事に支障が出ないようにするとか、何かそんな話を想像しました。真剣な勝負事、例えば生き死にをかけた壮絶な戦いで「負けるが勝ち」という表現は当てはまるのかどうか。ちょっとこれはわからないですね。負けたら命を落としてしまいそうですし。「逃げるが勝ち」というなら命が助かるのでわかる気もしますけれど。「負けるが勝ち」の反対側の立場から見ると、短期的な勝負に勝利して長期的、大局的に見て損をする、負けるということになるかと思います。大局的に見て負けるということはやはり損失ですよね。一時の勝利を得て油断するとそういうことになりやすいのでしょうか。例え勝利しても後で大負けしてしまっては意味が無いでしょうから、勝って浮かれているとまずいことになるかも・・・という視点は持っておいたほうがいいのかもしれません。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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