ガンビア共和国の首都と人口、観光地の情報や政変について

ガンビア共和国の首都

 

ガンビア共和国は正式にはガンビア・イスラム共和国と言い、首都はバンジュール(以前の名前はバサースト)という所です。セネガルという国に取り囲まれている、細長い形をした国です。ガンビア川の流域を国としているためこのような形になったようです。

 

ガンビアの人口と首都の人口

 

世界銀行の2014年の情報ではこの国の人口は193万人です。2003年の情報ではバンジュールの人口は35000人弱だったそうです。ただバンジュール近郊には35万人の人たちが住んでいるようです。

 

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ガンビアの観光地

 

首都バンジュール周辺にバカウやコロリというリゾート地がありヨーロッパの観光客には人気なのだそうです。

ガンビアには「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」と「セネガンビアのストーン・サークル遺跡群」という二つの世界遺産が存在します。

「クンタ・キンテ島と関連遺跡群」はかつて奴隷貿易が行われていた拠点のクンタ・キンテ島や交易に関わった欧州諸国が作った要塞、礼拝堂などかつて活動していたヨーロッパ人に関する遺跡が集まっている地域のようです。

「セネガンビアのストーン・サークル遺跡群」はセネガンビアというガンビア、セネガルの国境をまたぐ地域にあり、多数のストーンサークルが存在しています。8世紀から12世紀につくられたものだそうです。

アブコ自然保護区、アブコ国立公園も有名だそうでワニやサルなどの自然動物を目にすることが出来るようです。首都バンジュールの南西にあるガンビア最大の都市セレクンダの少し南にこの自然保護区はあります。

 

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ガンビアの前大統領

 

前の大統領はヤヒヤ・ジャメ(ヤヒヤ・アブドゥル=アズィーズ・ジェムス・ジュンクング・ジャメとかヤヤ・A.J.J.・ジャメ・バビリ・マンサと名乗ることもあるそうです)という人物です。軍に入隊して10年後の1994年にガンビア陸軍の中尉だったジャメ氏はクーデターを起こし当時の大統領であったダウダ・ジャワラ氏が隣国セネガルに亡命しました。それによってクーデターが成功し、ジャメ氏が国家元首(軍事暫定統治評議会議長)となって軍によって国が統治されました。

2年後(1996年)の選挙でジャメ氏は大統領に選ばれ2001年の選挙でも大統領に再選されました。その後も2006年、2011年の選挙で大統領に再選され、計4回当選したことになります。しかし残念なことに1994年にジャメ氏がクーデターを起こし国家元首となってから2016年までの間に4回のクーデター未遂事件が発生しています。穏やかではありませんね。

 

2016年に行われた大統領選挙でジャメ氏はアダマ・バロウ氏に敗れ、とうとう大統領の座から退くことになりました。しかし選挙における「重大な不正」をジャメ氏は指摘し、その後大統領を続けることを表明してしまいました。

当選したバロウ氏は隣国セネガルのガンビア大使館で大統領就任の宣誓をしています。国内にいてはジャメ氏によって身柄を拘束される危険性があったという事でしょうか。

国連安全保障理事会が今回の選挙によって当選したバロウ新大統領を支持し、西アフリカ諸国経済共同体という地域連携の枠組みを構成している国々がガンビアに軍事介入しジャメ前大統領を排除しようと動きます。同時並行で周辺諸国の指導者がジャメ氏に権力を新大統領へ移すことを説得し最終的にはジャメ氏もそれを承諾する結果となりました。ジャメ氏はその後赤道ギニア共和国に亡命しています。

新大統領のアダマ・バロウ氏は実業家だそうですが情報が乏しく詳しいことはわかりませんでした。民主化と経済再建を訴え選挙戦を戦ったそうです。

 

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今回はガンビアの前大統領が地位を退くニュースを知り、取りあげてみることにしました。ガンビアという国の存在は全く知りませんでした。

約20年大統領を務めてもまだ居座り続けることにこだわった前大統領ですが、辞めた後は祖国を離れ亡命というのも悲しいものですね。

選挙結果を受け入れなかったジャメ氏に問題は当然あるでしょうが、周辺国が軍事介入したり国連の安全保障理事会が選挙結果について支持不支持を表明するというのは内政干渉にならないのでしょうか。特に周辺諸国の軍事介入というのは見方によっては恐い話のように思いました。軍事介入に関する非難は今のところ特に聞かれないようです。

そもそもテレビを見ていても私はガンビア関連のニュースを見ることはありませんでした。インターネットで知った程度です。大統領交代の問題も決着したようですから、なおさらこの話題が取りあげられる頻度も減りそうですね。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

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