パレスチナ解放機構の意味や略称、指導者について
パレスチナ解放機構の略称
パレスチナ解放機構の略称ですが、大抵アルファベットでPLOと呼ばれることが多いです。英語でパレスチナ解放機構をPalestine Liberation Organizationと表現しますが、この表現の頭文字をとってPLOとなります。
パレスチナ解放機構の意味
現在パレスチナ地域の大半を支配しているイスラエル国からパレスチナ(アラブ系の人たち)人がパレスチナ地域を統治する権利、イスラエル国に抑圧されているパレスチナ人の権利などを取り戻すという目的を掲げる様々な組織があります。それら組織を取りまとめている機関がパレスチナ解放機構となります。現在は自治政府を組織してヨルダン川西岸やガザ地区で自治を行っています。
参加している組織は多数あるそうです。「ファタハ」、「パレスチナ解放民主戦線」「パレスチナ人民党」「パレスチナ解放戦線」「パレスチナ民主連合」等々まだ他にも組織がありますが、このような組織を取りまとめているのがパレスチナ解放機構です。
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パレスチナ解放機構の指導者
パレスチナ解放機構の指導者はこの機関に組織されている執行委員会の議長さんです。現在の議長さんはマフムード・アッバースさんです。イスラエル国が誕生した時に難民となってしまい、ヨルダン王国や他のアラブ国のシリア、エジプトなどで生活しました。シリアのダマスカス大学法学部を卒業後ソ連の大学院で歴史を学び博士号を取得されたそうです。その後PLOに参加している組織「ファタハ」に入り活動していました。2004年に前の議長であるヤセル・アラファトさんが亡くなった後、議長に就任しています。
自治政府が出来てからは執行委員会の議長さんは自治政府の大統領も兼任されています。アッバースさん自身はパレスチナ人による過激なイスラエル国に対する攻撃に批判的な立場をとられているそうです。
その前の執行委員会の議長さんは先ほどの名前が出てきたヤセル・アラファトさんです。少年時代はエジプトのカイロやエルサレムで生活していました。エジプトのカイロ大学を卒業されています。その後パレスチナ解放運動に参加し対イスラエル武装闘争を長期間続けました。その過程で「ファタハ」という組織を結成しています。1969年にパレスチナ解放機構の執行委員会議長となります。1993年にイスラエルとの合意が成立してパレスチナ自治政府が作られ、アラファトさんが自治政府の初代大統領となりました。
※「ファタハ」はパレスチナ独立を目的に作られた政党の名前です。
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大使館移転問題
アメリカの大使館を現在存在する場所のテルアビブからエルサレムへ移すという主張を現在のアメリカ大統領はしているようです。しかしエルサレムをイスラエル国の首都とすることはこれまで様々な国から認められていませんでした。パレスチナ自治政府も将来、独立した時の首都は東エルサレムにする考えでありパレスチナ人の方々にとってはイスラエルに駐在するアメリカの大使館がエルサレムに存在するという事はパレスチナ人からすると自分たちにとって大切なエルサレムという場所が奪われてしまうような事態に映るわけです。
イスラエル国はアメリカ大使館のエルサレム移転について賛成をしています。元々イスラエルの首都をエルサレムにしたいと考えていたので。
しかし実際に大使館が移ってしまうとエルサレムを巡ってイスラエル国とパレスチナの人たちとの間で大変な対立が生まれてしまう危険性があります。
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トランプ大統領が大使館をエルサレムに移すという考えを示したことを受けてパレスチナ解放機構の議長がもし移転したらイスラエル国承認を撤回する、と発言しているニュースを知り今回のテーマ、パレスチナ解放機構を調べてみようと思いました。
自分たちのシンボルとなる場所が改めてイスラエルに奪われるようなことになってはパレスチナ人の立場としては反発せざるを得ないのでしょうね。
このような話が実現した場合パレスチナの一部の過激な考えを持った人たちがイスラエルを攻撃して、それに対しイスラエルも軍を投入して報復するのではないでしょうか。また戦闘状態となってしまうようなことだけは避けていただきたいものです。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
英国関連記事「スコットランドの独立運動の理由と過去の投票結果について」はこちらです。
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