電気自動車とは?電気自動車の利点やデメリットについても
電気自動車とは
電気自動車(でんきじどうしゃ)とは電気を力学的なエネルギーに変換する機械によって動く仕組みになっている自動車のことです。電気を流すと動く電気モーター(電動機 でんどうき)という機械があります。電気を流すことで機械から突き出ている棒、軸が回転運動します。この動力をタイヤの回転に利用し自動車を動かすことになります。一般的な自動車はガソリンをエンジン内で引火させ、その燃焼によって発生するエネルギーを車の回転運動に結びつけて自動車を動かす仕組みになっています。電気で動く電気自動車にガソリンは必要ありませんし、ガソリンを引火させ動力に変換するエンジンも内蔵されていません。電気自動車には実はいくつかの種類が存在していて、巷で実用化されている電気自動車の多くは充電が可能な機能の高い電池(蓄電池 ちくでんち、二次電池 にじでんちなどとも言うそうです)を使用しているタイプになります。電気自動車に分類される他のタイプには燃料電池を搭載している電気自動車があります。燃料電池というのは燃料を使って化学反応を起こし、その反応によって電気を発生させるタイプの電池です。この燃料電池の燃料としては水素、アルコールなどがあるようです。ガソリンを使うわけではありません。この燃料電池を搭載する電気自動車の場合は充電が不要です。水素を燃料とする燃料電池を搭載した自動車は既に販売されています。
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電気自動車の利点
電気自動車には様々な利点があると言われています。ここでは充電式の電気自動車に関する利点を挙げてみます。一つ目。充電式電気自動車は走行中ガソリン車のような排気ガスを出しません。気候変動に影響しているのではないかと一部では考えられているCO2(二酸化炭素)や企業努力によって以前に比べれば大変排出量が減ったそうですが、硫黄化合物なども排気ガスの中に含まれますが、充電式電気自動車からはそのようなガスが出されないので環境に優しいといえます。二つ目。充電式電気自動車はあまり騒音がありません。静かです。またガソリン車のような振動もありません。ガソリン車が使っているようなエンジンは電気自動車の中に無いからです。三つ目。エネルギーを無駄にしない、エネルギー効率が良いという特徴があるようです。電気自動車は減速する時タイヤの回転を使って電気を発生させその電気を充電する仕組みになっています。ガソリン車はそのような仕組みは無く減速の際のタイヤの回転はブレーキをかけることによって熱に変換され失われるだけでした。減速時のエネルギーを無駄にしないというのは結構馬鹿にならないようです。他にもガソリン給油をしに行かないで自宅で充電できるとか動きがスムーズだとか消耗品が少ないという指摘もあるようです。
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電気自動車のデメリット
反対に電気自動車のデメリットとしては、まず一つ目。利点に挙げておいた充電に関してです。自宅で充電できるのは簡単でいいのですが、その反面電池に目一杯充電するには長い時間がかかってしまいます。200ボルトで充電すると時間を短縮できるそうですが100ボルトでフルに充電すると大抵10時間以上はかかるそうです。ただフルに充電しなくてももちろん走ります。80%程度の充電であればそんなに時間がかかりません。数十分で済むそうです。それでも長いと見なす意見もあるかもしれませんが。二つ目。これも充電に関する話ですが、車で出かけた先で充電したくなってもそのような設備が乏しいという現実があります。外出先で充電できるチャンスがあまりありません。三つ目。搭載されている電池機能の限界ということですが、続けて走ることの出来る距離はガソリン車よりも短いです。車の種類にもよりますが走ったとしても200kmくらいです。ガソリン車の場合はもちろん車の種類にもよりますが満タンに給油した場合1500km以上走るものもあります。文字通りケタ違いになります。四つ目。充電する電気が火力発電による電気であれば電気自動車の走行中はCO2を排出しませんが、発電所でCO2は発生していることになります。電力会社の現在の発電方式を考慮すると電気自動車の充電に用いられる電気を発電することで発生してしまうCO2の量はガソリン車の使用によるCO2排出量より少ないという指摘もあるようですが、ガソリン車の燃費が今後さらに改善した場合にはどうなるか何とも言えません。
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今回は電気自動車について一部取りあげてみました。ある国では大気汚染を防ぐ目的で将来ディーゼル車とガソリン車の販売を禁止するという動きも出ているようで、環境問題への配慮により電気自動車の普及が進むかもしれないという話を耳にして、電気自動車はそれ程環境に優しいものなのか知りたくなり調べてみることにしました。火力発電ではなく自然エネルギーを利用した発電割合が増加した場合、電気自動車の普及は確かにCO2の削減に効果があるのかもしれません。今後どれくらい太陽光や風力など自然エネルギーによる発電量が増加するのかが注目されます。ただ上でも書きましたがガソリンを使う車だとしても物凄く燃費が良くなるようなことがあれば従来に比べCO2の削減につながるでしょうから、電気自動車よりも燃費改善という路線で企業努力をする自動車メーカーが中にはあるんでしょうかね。自動車メーカーも経営資源をどの路線に注力するかによって相当なダメージを後々受けることになるのかもしれません。今後どうなるのか自動車メーカーも判断しづらいですよね。電気自動車が普及すると当然社会の電力消費量は増加します。増加した電力需要を火力発電や原子力発電を増やすことでまかなうという動きにならなければいいなと個人的には感じました。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。
エネルギーの有効活用について触れている話「ソーラーシェアリングとは?メリットや課題についても」はこちらです。
一部のゴミがエネルギーになるという話「バイオマス発電とは?メリットや課題についても」はこちらです。
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