韓国の大統領と首相ではどのような違いがあるのでしょう

韓国の大統領と首相の違い

日本の近隣に存在する国、あるいは日本と何かと摩擦が生じることの多い国の政治の仕組み、言論機関が流す報道で使用される用語などについて関心を持たれてこのページに来られた皆様、こんにちは!この記事ではお隣の国、大韓民国(韓国)の政治的な指導者である大統領や首相といった立場について、そもそもどのような役職なのか、どういった違いがあるのか私なりに書いてみたいと思います。別に韓国の大統領や首相といった政治的な役職に関する話が国際的にタイムリーな、時期に見合った話題かというとそんなことないだろうといった印象を持たれているかたも多いのかもしれません。しかし日本の言論機関のニュースでたびたびいわゆる「徴用工 ちょうようこう」について第二次世界大戦終了以前の日本に責任があるかのような主張をしている韓国側の動きが取り上げられたり、日本政府が一部の物品に関して対韓国輸出の優遇措置を取りやめるといった動きが取り上げられる中で韓国の大統領だとか首相だとか副首相などといった肩書の方による、大抵は日本を批判する主張が出てくるわけです。そういった主張をする人たちが担当している役職というのはどういったものなのか確認してみることは、それら日韓が当事者となる時事的な話題と全く関係が無いとも言えないような気が個人的にはしております。正直この記事を書く以前、個人的には大統領と首相が韓国という国においてどういった関係にあるのかについてよく分かりませんでした(何となく首相よりも大統領の発言のほうが重要なのかなという気が個人的にはしていましたけれど)。日本の首相と呼ばれる「内閣総理大臣」は行政を一手に引き受ける、責任を持つ立場だと思いますが、韓国の場合行政は大統領が責任を持っているような、漠然とした印象があります。ただ、じゃあ韓国の首相は何のためにいるのかとなると何かよくわからないなぁといった感じでした。韓国の大統領と首相にはどういった違いがあるのでしょう。韓国の大統領というのは国のトップであると同時に政治をおこなう機関のトップであり、一方の韓国の首相というのは副大統領的な要素を含んで大統領を支える役割を持った立場ということのようです。

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位置づけ

韓国の大統領という役職は元首(げんしゅ)、国を代表する役職であるという特徴があります。国によって国を代表する人が王様だったり、国民による選挙がかかわってくるような大統領だったりと色々ですが、韓国は君主制の国ではありません。大統領が国のトップを担当します。大統領制の国は世界にたくさんありますが、そういった国々でも大統領にどれだけの政治的な権限があるかについては様々です。国を象徴するだけにとどまるような仕組みの国もあるようですし、アメリカのように強大な政治的権限が与えられている国もあります。韓国の大統領の場合は国の代表という立場にとどまらず、政治的な権限が与えられています。韓国の場合政治をおこなう中心的な機関は「国務会議 こくむかいぎ」というところなのですが、この国務会議のトップ、国務会議議長を担当するのは大統領であると定められています。ということで韓国の大統領は国のトップでもあり、かつ実質的な行政のトップでもあるということになります。大統領に関する話が続いてしまいました。じゃあ首相は何なのかですが、この国務会議という機関の副議長という役職を韓国の首相が務めるよう定められています。副議長ということで議長である大統領を補佐する仕組みとなっています。ちなみに韓国の首相ですが「国務総理こくむそうり」というのが正式な役職名となっています。どうして韓国の国務総理を日本の言論機関で首相と呼んでいるのかですが、~大臣とか~長官といった行政府の様々な部門の責任者がいる中で首席、もっとも重要な序列の大臣、長官が首相にあたるのだそうです。外交関係を担当する韓国の部署などを調べると大臣のことを長官と呼ぶようですね。そういった韓国の行政府の諸長官の中で首席の立場にあるのが国務総理ということで、韓国の国務総理が首相と呼ばれています。ということで韓国の組織の場合、首相は行政府のナンバーツーにあたる役職となります。ナンバーワンは大統領。

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選ばれ方など

韓国の大統領は日本国内のテレビ、新聞などのニュースでも大きく取り上げられることが多いので多くの方がご存じでしょうが選挙権のある韓国国民による選挙によって選ばれる仕組みになっています。政党から推薦されて立候補あるいは決められた数以上の自治体から一定数の選挙民の推薦を得て立候補するものなのだそうです。歴代の韓国大統領は大半が政党所属となっています。一方の韓国の首相、国務総理ですが、この役職は韓国国民の選挙によって選ばれるわけではありません。韓国大統領が担当させたい人物を首相に任命するという仕組みになっています。ただ、大統領の意向だけで決まるというわけではなく、韓国の立法府、議会で賛成してもらう必要があります。任期は大統領の場合明確にされていて5年間のみとなっています。一方の首相は特に任期が決められているわけではないようです。また大統領については特に制限が設けられているわけではないようなのですが、首相の場合は現役の軍人を任命できないような仕組みになっているそうです。また現在の韓国の制度では副大統領という立場、役職は設定されておらず、もし何らかの理由で現職の大統領が仕事をすることが困難となった場合に大統領の役割を代行するのは首相ということになっています。最近の韓国でもパククネさんが大統領の職務を継続することが困難となってしまい、新たな大統領が選挙によって選ばれるまでの間は首相が仕事を代行していました。パククネさんが大統領の仕事を続けられなくなってしまったのは病気、怪我といった事情ではなくスキャンダルが明るみになり韓国の議会から弾劾(だんがい)、役職を罷免(ひめん)、役職をやめさせるようにと訴えらてしまったことが理由です。

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今回は大韓民国の政界の役職、大統領と首相について一部取り上げました。日韓関係の悪化などといったテーマのニュースをよく目にすることもあってその中で出てくる大統領だの首相だのといった役職の人たちの発言も耳にするわけですが、特に首相という立場の人の場合は重要な役職に決まっているわけですが大統領との比較でいえばどういった立場なのかよくわからなかったこともあり調べてみたくなった次第です。ニュースで発言が取り上げられる頻度を考えれば余程大統領のほうが影響力を持っているということは何となくわかるような気もします。ただ国によっては大統領よりも首相のほうが政治的権限を持っているという場合もあるようです。今回の記事を作ることで韓国の場合は大統領が国のトップであるというだけではなく、行政上でもナンバーワンだということを確認することが出来ました。また韓国では以前の国の仕組みで存在していた時代もあったそうですが、現在は副大統領という役職を設けていないということ、一方で副首相という役職が存在することを知ることとなりました。韓国には副首相単独の役職ではありませんが副首相兼企画財政部長官という他国の財務省長官、財務大臣と同じような立場の役職が存在します。副首相を兼任するので韓国では行政上の序列は、大統領、首相(国務総理)の次の三番目ということになっているのだそうです。韓国大統領は他国との外交をおこなう権限、自国の軍隊を制御する権限、国家予算案を議会に示す権限などといった重要な役割を担当しており、外交分野に関する権限は絶大なわけです。そのため日韓関係が良くなるにせよ悪くなるにせよカギとなる存在であることは間違いありません。韓国で根っからの親日派的人物が大統領になることは大変難しいのでしょうが、日本との距離の置き方は誰が大統領になるかで様々なものとなることでしょう。ムンジェインという大統領の動向を見ていると、日本との関係を良好なものにしようという意欲を感じることはとても出来ませんので、今後選ばれる大統領に期待するしかないのかな、などと思った次第です。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

今回の記事ではみわは☆さんによる写真ACからの写真を使用させていただいております。

アメリカの連邦議会について触れている話「アメリカの連邦議会である上院や下院の役割は何なのでしょう」はこちらです。

韓国による竹島占領について触れている話「竹島が韓国によって実質的に占領されたのはいつなのでしょう」はこちらです。

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