ことわざ「金の切れ目が縁の切れ目」の英語表現は?

金の切れ目が縁の切れ目の英語表現は

 

「金の切れ目が縁の切れ目」の意味を英語で表現するとどうなるでしょう。英語圏で使われる言い回しの中に「When poverty comes in at the door,love flies(leaps) out at the window. 貧しさが扉のところまでやってくると愛情は窓から飛んで行ってしまう(飛び出していく)。 」というものがあるそうです。お金が無くなると愛も無くなるということを表現しています。povertyは「貧しさ」です。fly outで「飛び出す」という意味で使われることが多いようですけれど、勢いよく外へ出ていくことを意味する場合もあるようです。leap outは「目に留まる」というのがよく使われる意味のようですが、目につかない場所から飛び出すといった意味にもなります。他には「The end of money is the end of love. お金の終わりは愛情の終わり。」といったものもあるようです。「金の切れ目が縁の切れ目」を「お金が無くなった時縁も無くなる」と言い換えた場合には「When we lose money, we lose personal connections.」と表現することが出来るでしょうか。ここでは縁を「人脈」ととらえ「personal connections」と表現してみました。以上「金の切れ目が縁の切れ目」と似たような意味で使われる英語圏での表現と私なりに作ってみた英語での表現でした。

 

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金の切れ目が縁の切れ目とは?意味について

 

ことわざ「金の切れ目が縁の切れ目 かねのきれめがえんのきれめ」には「経済的な利益を目的として成立していたつながり、関係は、経済的利益が無くなってしまうとそのような関係も切れてしまいます。」という意味があります。他にも「お金が無くなると人間関係も切れてしまいます。」という意味や「お金があるときは色々な人からもてはやされますがお金が無くなると相手にされなくなります。」という意味でも使われるようです。お金を目的としたつながりならお金が無くなると関係が駄目になるといった、意味が制限される場合とお金が無くなったら人との関係は切れますよといったもっと一般的な意味で使われる場合があるということのようですね。どちらもお金が無くなったら今までの態度とうって変わって関係が切れるという意味が含まれています。江戸時代に使われるようになった言い回しなのだそうです。

 

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金の切れ目が縁の切れ目の類語

 

「金の切れ目~」と似たような意味のことわざに「富貴には他人も集まり貧賎には親戚も離る」があります。この言い回しには「経済的に豊かである人の場合は血縁関係の無い人でも集まってきますが、貧しい人の場合は例え親戚の関係にある人であっても離れていってしまうものです。」という意味があります。お金が無い状態の場合、人とのつながりが疎遠になるという点で「金の切れ目が~」と似ていると言えます。

 

金の切れ目が縁の切れ目の例文

 

「金の切れ目が~」を使った例文を以下に示してみます。A「こんにちは。今日はどのようなご用件で。」B「人間関係を見てもらいたいんです。」A「ほぉ。どうされました?」B「大学生活以降交流のあった友人が最近私との関わりを避けているように感じるんです。飲みに誘っても全然予定を都合する様子もありませんし、電話をしてもあまり出ないんですよね。」A「あなたの身の回りでは最近何か変化がございましたか?」B「銀行に勤めていたんですけれど身内のこともあって転勤が難しく会社側と折り合いが悪くなって辞めざるを得なくなってしまいました。今は職を探しています。」A「仕事を辞めたとなると経済的には大きな変化ということになりますねぇ。あまり信じたくはないことわざですがその方との場合は『金の切れ目が縁の切れ目』ということだったんでしょうかねぇ。」B「羽振りが良かった時はそいつにおごったりもちょくちょくしていたからなぁ。そういうことなんですかねー(しみじみ)。」以上です。お粗末でした。

 

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今回は「金の切れ目が縁の切れ目」を取りあげました。よく聞くことわざですし一般的にも有名だとは思うのですが、このことわざが言っていることに賛成かどうかは別にして意味を確認しておきたく調べてみることにしました。私はお金が無くなると人間関係も切れてしまいますという意味だけだと思っていましたが、必ずしもそういう意味ばかりで使われているわけでもないようですね。お金が目的のつながりはお金が無くなると切れますよという限定した場合の意味にもなるようですし。調べてみると思っていた意味と少し違っていたという場合に出くわすことが少なくないので今回も調べてみてよかったと思っています。「金の切れ目が~」が本当かどうかは場合によるような気がします。相手が経済的に困った場合には関係を断ってしまうような人も出てくるのかもしれないし、むしろ救いの手を伸ばすような人もおられるかもしれません。ある社長さんの話ですが、経営していた車関係の会社が倒産し借金で首が回らなくなった時に面識のあったある経営者が何かできることがあるかと言ってきてくれたなどという過去の出来事を明かしていたのを以前テレビで見ることがありました。そんなこともありますし、みんながみんなお金が無くなったから関係を切るというわけではないということになります。記事を作っていて殺伐とした気持ちにもなりましたけれど、「金の切れ目が~」といった関係ばかりではないということは強調してこの記事を締めくくりたいと思います。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

お金に関する他のことわざの話「ことわざ悪銭身に付かずの意味は?類語や英語表現についても」はこちらです。

今回の話とは全く異なる人との結びつきの話「管鮑の交わりとは?意味や由来となった話について」はこちらです。

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