ことわざ「口は災いの元」の意味は?英語での表現についても
口は災いの元とは?意味について
ことわざ「口は災いの元 くちはわざわいのもと」には「あまり用心せずに発言してしまうとそれが原因となって災いとなってしまうことがあるので、自分が話す内容には十分注意を払いましょう。」という意味があります。何となく言った言葉でそれを聞いた人の気分が悪くなる。そのため、言った人に対し、聞いた人からの反感が生じてしまい、災いに繋がってしまうということですね。話す内容に注意しましょうということであって、なるべく話さないようにしましょうといった意味ではないようです。災いについては「禍 わざわい」という字を使う場合もあります。また、「災いの元」の「元」については元ではなくひらがなの「もと」で表記する場合もあります。大昔の中国大陸で作られた百科事典のような本、「古今事文類集」の中にある内容がこのことわざの由来なのだそうです。
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口は災いの元の英語表現は
口は災いの元の意味を英語で表現したらどうなるでしょう。よく使われる表現として「Out of the mouth comes evil. 口から災いがやってくる。」というものがあるようです。「out of ~」で「~の中から外へ」という意味があり、evilには名詞として「悪、悪意」や「災い、災難」といった意味があります。この表現は動詞+主語の語順になっていますね。他にも「Least said,soonest mended.言葉が少なければ災いは少ない。」という表現があるそうです。mendには「~を改める」という意味があります。この文章、たくさんの語句が省略された表現なんだと思うのですが具体的に何が省略されているのかよくわからないですね。「もし最も少なくしゃべっていたら、最も早く言い直せただろう。」といった文章を略しているのかなぁという気もしました。仮定法で「If+主語+had+過去分詞, 主語+would+ have+過去分詞」という表現の仕方で過去のことを「もし~だったら~だったろう。」と表現できるようなので。口は災いの元をそのまま英訳すると「A mouth can be a cause of a trouble. 口が災いの原因ということもあり得ます。」といった感じになるでしょうか。そのまま過ぎますでしょうか・・・。canはここでは「~することもあり得る」という可能性の意味を表す助動詞として使ってみました。「原因」は「cause」を使ってみました。「災い」はいろいろな単語で表現できそうですがここでは「困った状態」を意味するtroubleを使ってみました。
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口は災いの元の類語は
口は災いの元と似たような意味を持つことわざ、表現には「口は災いの門 くちはわざわいのかど(もん)」、「口から高野 くちからこうや」、有名な俳句に「物言えば唇寒し秋の風 ものいえばくちびるさむしあきのかぜ」があります。「口は災いの門」には「考えずに発した自分の言葉が災いを招くこともあるので、言葉は慎みましょう。」という意味があり、口は災いの元とほとんど同じ意味ということになります。「口から高野」は不注意に自分が言った言葉で大きな失敗に繋がってしまうことを意味する例えです。考えずにしゃべったことが理由でお坊さんになって高野山(こうやさん)に行かなければならなくなってしまったということで口から高野ということのようです。「物言えば~」には「誰かの悪口や自分の自慢を言ったあとには、言わなければよかったと悔やんでしまうものです。」という意味や「人の悪口や自分の自慢を言ったりすることで災いに繋がる」という意味があります。後者のほうの意味が「口は災いの元」の意味と似ています。
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今回は「口は災いの元」を取りあげました。この表現の仕方が自分にとっては一番馴染みがあるのですが、調べてみると「口は災いの門」という表現のほうがよく扱われているようにも感じました。私はむしろ「~の門」のほうを知りませんでしたが。口は災いの門という表現が載っている中国大陸の昔の本では舌は身を切る刀などとも言っているのだそうです。こわいですねー。今回のことわざは重要な戒めの一つだとも思ったので有名ではあるものの記事にしてみました。中国の本の中に出てくる言葉が由来でしたし、西洋にも似たようなことを言っている表現があります。西洋でも東洋でもしゃべってしまったことで起きる問題によって大変な目に遭った人がそれなりにいるということを表しているのでしょう。悪気無く言った言葉だとしても聞いた側の受け止め方が言った側とは全く異なる場合もありますし、やはり発言する前に一旦考えるという癖を身につけたほうがいいということなのでしょうね。一つ一つ考えながらしゃべるというのはすごくしんどそうではありますが。それが習慣になったらそれ程無理も無く出来ることなんでしょうか。ほんの少しの言葉によって一般的に能力、人望があると考えられる議員、大臣といった方々が厳しい立場に立たされることも時々あります。有名な戒めではあるものの、あまり重視していない人も多いということなのかもしれません。「んー」とか「えーと」といった言葉でつないでその間にいろいろ考えて発言したほうが、聞き苦しくはあるでしょうけれど災いを招くよりはましかなとも思いました。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。
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