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• 2018.4.19
• 平成以降の話題です, 現在の社会にいたるまでの歴史に関する話題です, 第二次大戦終了後から平成前までの話題です
• アメリカ, イギリス, 欧州（イギリス、ロシアを除く）, 経済

日本のＯＤＡの順位はどう変化してきたのでしょう

日本のＯＤＡの順位

 

ＯＤＡ、日本では「政府開発援助」という言葉で訳されることが多いようですが、政府が発展途上国に対して経済的な支援をおこなうことであり、無償でお金を贈る行為や低い金利でお金を融資する、貸すという行為、技術の援助などが含まれるようです。このようなＯＤＡは経済協力開発機構という組織（ＯＥＣＤと呼ばれることも多いようです）の中の開発援助委員会という機関に所属している国々が実施しています。所属している国々の数は２９でヨーロッパの国々とは別にＥＵ（欧州連合）も所属しています。日本も１９６１年から所属してきました。ちなみに軍事大国のロシア連邦や中華人民共和国は所属していません。この開発援助委員会に所属している国々や地域の枠組みの中で日本はどれ位ＯＤＡにお金を出しているのかについて情報が公開されています。ＯＥＣＤによりますと２０１６年に日本は約１０４億ドルのお金をＯＤＡとして出しており、金額の多さは開発援助委員会に属する国や地域連合の中で４位でした。２００７年から２０１６年の期間は大体４位か５位で経過しています。この時期日本を上回る援助をしていたのはアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスです。

２００６年はアメリカ、イギリスに次いで日本は３位でした。２００１年から２００５年までの間はアメリカに次いで日本が２位でした。１９９３年から２０００年までの間はアメリカと同じくらいの額を援助していた年もありましたが、日本が１位でした。１９８３年から１９９２年までの間はアメリカに次いで日本が２位になっていたことが多いです。１９７０年代は最初アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスに次いで日本が５位でしたが、７０年代後半になると徐々に順位を上げていきました。こうして見てみると１９７０年以降、日本は大抵５位以内で推移しているようです。ここで補足させていただきます。経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）という組織は貿易の自由化や発展途上国の援助、参加国の経済の調整を目的としています。西側、東西冷戦の時、民主主義陣営だった西ヨーロッパやアメリカなどの国々が中心になって作った国際機関です。またＯＥＣＤの開発援助委員会に所属していない国々が他国に経済援助していないわけでは全くありません。ここでの順位は開発援助委員会に所属している国々の中での順位を扱っております。

 

順位と背景

 

最近は４位や５位となっている日本ですが、かつては１位、２位となっていた時代もありました。日本の経済規模が１９８０年代にそれまで（６０年代、７０年代）と比べて非常に大きくなったことが理由だったようです。それが現在に至るまで徐々に順位を落としてきているのは日本国内の経済状態がそれほど良くない状態が続いていたから、日本の財政赤字が非常に大きくなってきたからだいう指摘があります。財政赤字を大きくしないためには色々な分野の予算を切り詰めなければならない、これまでのように他国に気前よく資金援助できないということでしょうか。ただ、日本政府は他国への援助額を大幅に減らすような事はしていません。大体９０億ドルから１１０億ドル台で最近は推移しています。その一方アメリカを中心にしてドイツやイギリスなどといった国々は援助額を２０００年以降どんどん増やす傾向にありました。発展途上国の貧困を改善しないと国際的なテロの問題も解決しないという考えから欧米各国はそのような援助の増額をおこなってきたそうです。

 

今回は日本が政府開発援助をどれくらいしていたのかについて一部取りあげました。１９８０年代に日本はＯＤＡの額が世界最大になったという話を見かけ、その後どうなったのか知りたく、このようなテーマで記事を作っています。バブル経済が崩壊したと言われるのが１９９１年以降だそうですけれど、９０年代は日本の拠出額が大体１位となっていましたから、日本国内の景気がＯＤＡの拠出額にすぐ反映するということでもないようですね。アメリカなどの国々が２０００年以降拠出額を増やしているのを見て２００１年のニューヨークの出来事が大きく影響しているのかなと感じました。アメリカの２００１年から２００５年までの拠出額の伸びは本当に急激です。どこの国も国内の事情がそれぞれあるでしょうからあまりお金を出すことが出来ない時期というものはあっても仕方がないように感じます。他国に対してより多くの貢献ができるようにするためにも日本の経済状態をよくするということは重要でしょうから、日本の経済政策というのは当然日本国民に密接に関わる話ですが、他国、発展途上国にとっても大きく関わる話になります。日本の政権を担当する政治勢力の責任は本当に重大です。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。　　<(_ _)>

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