レジ袋の有料化が推進されている理由は何なのでしょう

レジ袋の有料化が推進されている理由

 

様々なお店で買い物をした時に買ったものを入れる袋、いわゆる「レジ袋」をお店がタダで提供してくれる、そういったサービスが当然のこととしてこれまで続いてきました。しかしお店によっては、レジ袋を利用するならお金を払わなければならない、有料化の仕組みが取り入れられている場合もあります。店によってはそういった有料化をかなり前から導入している所も確かにありましたが、最近はレジ袋をなるべく使わないで済むような取り組みが積極的に広められてきているように思います。レジ袋の利用は無料のままであってもレジ袋を利用しないのであればポイントが加算されるなどと言った仕組みでレジ袋の利用量を減らそうとしているお店を見かけることもあります。先日は政府のお役所、環境省が開始時期を明確にはしていなかったと思いますがレジ袋の有料化を義務化する方針を表明していました。レジ袋の無料サービスはどんどん隅に追いやられるような状況になって来ています。レジ袋の有料化が進められている理由というのは何なのでしょうか。レジ袋が環境を汚染していると見られているからなのだそうです。

 

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環境汚染

 

レジ袋は石油を原料にして生産される化合物、ポリエチレンで出来ています。ポリエチレンはプラスチックと呼ばれている物質に含まれています。プラスチックは基本的に自然界で分解されにくい物質であり長期間残ってしまうため、適切に処理されない場合は自然環境を悪くしてしまうという特徴があり、海、川、湖に捨てられることになると、長期間ずっと水の中を漂ってしまうことになります。水中で生きている生物が誤ってプラスチックを取り込み、健康を害して死んでしまうという事例も報告されているようです。水中ではなくても陸地で適切にプラスチックを処理しない場合に陸上の野生動物が食べてしまって死んでしまうこともあり得ます。レジ袋は食べ物のゴミとセットになっていることも多いのでレジ袋の野生動物への影響は無視できないというわけです。自然界のプラスチック汚染の大きな要因の一つとしてレジ袋があるため、広く普及しているレジ袋の利用量を減らすことによって環境の汚染を悪化させないようにしようということになり、利用量を減らすためには有料化したらいいだろうということでレジ袋の利用にお金をかける動きへと繋がっていきました。

 

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石油資源の節約

 

レジ袋の利用を減らそうという動きの理由としては他に石油資源の節約が指摘されることもあります。日本一カ国でも一年で利用するレジ袋の量は相当な量(300億袋以上などと言われているそうです)で、そのレジ袋をまかなうために必要となる石油の量も大量となってしまいます。約60万キロリットルという数字がよく取り上げられています。ドラム缶は普通200リットル入る大きさなのだそうですが、200リットルは0.2キロリットルですので60万キロリットルの石油ということはドラム缶300万本分の石油ということになります。レジ袋の使用を減らすことでそのうちの何割かが使われなくなるということなら石油の使用量もそれなりに削減されることにはなります。

 

バイオプラスチック

 

一方植物を原料にして作るプラスチック、バイオプラスチックなるものも存在するそうです。プラスチックに分類される物質ではありますが自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるという石油から作られるプラスチックと異なった特徴があります。ただ人が食料としている物を原料として生産される場合が多いようで、バイオプラスチックのために植物を利用することと食料利用との競合が起きないとは言えません。人が食べることのない物からもバイオプラスチックを作ることが出来るという指摘もあるようなのでそういった方向で今後発展する分野なのかもしれません。

 

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今回はレジ袋の有料化の理由について一部取りあげました。先日環境省がレジ袋有料化を義務化する方針を明確にしたニュースを耳にしました。政府がそういった政策をおこなう理由について確認したくこのようなテーマの記事にしてみた次第です。日本周囲の海域にはプラスチックのごみが多いという報告もあるそうですから政府としても放置しておくわけにはいかない状況になってきたということなのでしょう。個人的にはごみの分別、瓶やペットボトル、缶といった資源ゴミを出す時レジ袋が大変役に立っています。以前買い物をした時にもらっているレジ袋がまだたくさんたまっていますので今のところは困りませんが、いずれその袋もなくなって結局お店でごみを捨てる時の道具としてポリエチレン製の袋を買うことになるのかなぁという気もします。ということでポリエチレン製の袋の利用が今後世の中で全くなくなるなどということはおそらく無いだろうと思うのですがどうなっていくのでしょう。コンビニでのレジ袋の扱いがどうなるのか気にする方々も多いようですね。コンビニで買い物をした時に袋が無いと確かに不便ですし、何とかならないものでしょうか。他の素材の袋で代用するなどと言う話は今までのところ聞いたことがありません。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

自然エネルギーの利用について触れている話「発電方法の一つである地熱発電の利点や欠点について」はこちらです。

太陽光エネルギーの利用について触れている話「ソーラーシェアリングとは?メリットや課題についても」はこちらです。

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