中国でウイグル民族が差別されている理由は何なのでしょう

ウイグル民族が差別されている理由

中華人民共和国共産党政権の政治について関心を持たれてこのページに来られた皆様、こんにちは!この記事では私なりに中国国内、特に新疆(しんきょう)ウイグル自治区と呼ばれている地域で国内少数民族、ウイグル民族が差別されている理由について書いてみたいと思います。中国国内で中心となっている民族は「漢民族かんみんぞく」で国内人口の90%以上(94%くらい)を占めていると言われています。一方少数民族のウイグル民族は1100万人程度中国国内におられるそうですから、全人口の中での割合は0.8%くらいということになります。圧倒的に少数です。このウイグル民族の人々が最近では中国国内で大変つらい目に遭っているといった話を報道機関もよく取り上げています。日本では普通のこと(例えば他国から戻り家族の住む地域に帰省したりすること)であってもそれを中国国内ですることによって強制収容施設に入れられてしまうようなことも報告されているようです。漢民族の人々が優遇される政策となっているのが現状のようですけれど、どうして人口の1%にも満たない少数派に対し中国の政権は差別した姿勢で臨んでいるのでしょう。分離独立の動きを弱めたいと考えているから、とか経済圏構想を成功させたいからといった理由がよく指摘されているようです。

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独立の動きを弱めたい

ウイグル民族の人々は清国の時代には既に大国に取り込まれているような状態だったようですが、清国が滅び中華民国となってからは国内が分裂状態だったこともあって、かなり独自性を持った行政がウイグルの人々が多く住んでいた地域でおこなわれていたようです。西暦1940年代の一時期にはウイグル民族の人々が東トルキスタン共和国という名前を掲げて政権を運営していたこともありました。しかし中国国内で国民党と共産党が内戦を始め、共産党が勝利した後にウイグル民族の人々が多く住む、現在の中国北西部の地域を中華人民共和国の統治下に置くべく東トルキスタン共和国政権側と交渉しウイグル民族の政権は中国に属することとなりました。ただしそれに不満のあった勢力が中国共産党と戦闘をおこなったこともあったようです。以来ウイグル民族の人々は中国の国民となったわけですが一部ではウイグル民族主体の国を創ることを望むかたたちもいるようです。中国政府から見ればウイグル民族がいわゆる新疆ウイグル自治区の一部を自分の国だと言って独立させるようなことになれば中国の領土が減ることになりますし自治区の利権を手放さなくてはならなくなります。中国から見れば損失ですのでウイグル民族の独立をさせないよう、ウイグルの影響力のあるような人物を中心に社会的な活動をしにくくするよう規制を加えたようです。またウイグルの方々はイスラム教の方が多いのですがイスラムの宗教活動が民族の団結を強めてしまうことを憂慮しているのか宗教活動に関しても妨害活動がおこなわれているようです。宗教活動のために重要な施設、イスラム教のモスクも数多く破壊されていると言われています。

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経済圏構想成功のため

中国の共産党政権は習近平さんがトップとなってから一帯一路(いったいいちろ)などと呼ばれる中華人民共和国が中心的な役割を担う国の一つとなる経済圏を作ろうとしています。中国から西にヨーロッパまで覆う広大な地域をシルクロード経済ベルトと位置付け、該当地域の経済を活性化させたい考えのようです。中国から西方向にそのような経済圏を確立したいと政府は考えていますが、中国の北西部にあるウイグル民族の自治区は政権が成し遂げたがっている経済圏構築の重要地域に存在しています。このような地域でウイグル民族が中央政府に反発する動きを強めてしまったら一帯一路構想がうまくいかなくなってしまうおそれがあります。そうさせないためにもウイグル民族の活動を監視する必要があるということで、ウイグルの人々への厳しい対応が激しさを増している。そういった見方も多いようです。

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今回はウイグル民族が中央政府から差別されている理由について一部取りあげました。いわゆる貿易戦争などでアメリカ合衆国が中国との関係を悪化させるようになってから、アメリカ政府は経済とは分野の異なる人権問題に関しても中国に対する批判を強めているように思います。最近ですとウイグル民族の人々を80万人とか100万人といった規模で強制収容施設に入れて洗脳などの人権侵害が大いに懸念される行為を政府が実施しているといった内容で米国政府が中国政府を批判していました。たまたま施設から解放された人物にインタビューした話を目にすることもありましたが、施設に収容されたウイグルの方々がまともな生活をさせてもらえているのか非常に心配となるような内容でした。ただ中国政府の報道官はウイグル族に宗教的な自由が確保されていると表明しているようですし、この件で他国の政府が中国政府を批判すると内政干渉だと批判します。今のところウイグル民族に関係する政策がウイグルの人々から見て改善されるといった変化があるようには見えません。ただ、今後超大国アメリカや人権問題に熱心な国々が圧力をかけることで好転するということもあるのかもしれません。我が国日本もこの件で人権を侵害するような行為をやめるよう中国政府に明確に指摘する気概を持っていてほしいと、この記事を作っていて感じました。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

中華人民共和国の近隣にあるブータンについて触れている話「ブータン王国とは?場所や人口、これまでの歴史について」はこちらです。

中国の南シナ海域における領有権主張について触れている話「スカボロー礁の場所と領有に関するフィリピンや中国の主張」はこちらです。

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