「一事が万事」の意味とは?類語や英語表現についても
「一事が万事」の意味とは
「一事が万事」の意味とは「一つの出来事、状態が他の部分も示している。」や「一つのことを見れば他の事も予想が付く。」という内容になります。同じ傾向が表れているという意味と他も同じように推測できるという意味があるようです。このことわざは良くない状態、出来事を表現する場合に使うことわざのようなので、良いことの例えで使うのはやめておいた方がよさそうです。「一事が万事、この調子だ・・・。」と何かの映画できちんと仕事をしていない従業員のことを雇用者であるホテルのオーナーが知人にこぼしているシーンを思い出しました。確かに悪い例で使われていました。「人というものは一つのことを見て他の部分も同様だろうと見なすことが多い」という考えがこのことわざの背景にはあるようです。
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「一事が万事」の類語は
「一事が万事」と似たような意味を持つことわざ、言い回しとして「一事を以て万端を知る いちじをもってばんたんをしる」というのが有名なようですが、他にも「一滴舌上に通じて、大海の塩味を知る いってきぜつじょうにつうじてたいかいのえんみをしる」や「一斑を見て全豹を卜す いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす」といったことわざもあるようです。「一事を以て~」は何となく聞いたことがあったような気がしましたが他の二つは全然知らないですね。万端(ばんたん)というのは一つの物ごとに関する全てのこと、全ての方法という意味のようです。「一滴舌上~」は海水の味を一滴舌でみることで海の水が塩辛いことがわかることから、「一部を知るだけでその全体を推測できる」という意味を持つことわざになっています。「一斑を見て~」も「一部を見てその全体を推測する」という意味になります。一つの斑点を見て豹であることを推測することから出来たことわざのようです。
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「一事が万事」の英語表現は
「一事が万事」の意味を英語で表現するとどうなるでしょうか。似たような意味を持つ英語のことわざに「A dawdle in one thing is a dawdle in all. あることで怠ける人は全ての事を怠ける。」というものがあるそうです。人のある側面を全体的な特徴としてとらえているので確かに一事が万事と同じような意味ということになります。dawdleは「無駄に過ごす」とか「ぐずぐずする」といった意味を持つ動詞なのだそうですがこのことわざでは不定冠詞が付いています。名詞として使われることもあるんでしょうかね。「一事が万事」を直訳すると「You can guess all situation(状況) of one thing with one event(出来事). 一つの出来事で、ある物事の全ての状況を推測できる。」といった感じになるでしょうか。
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今回は「一事が万事」を取りあげてみました。このことわざを取りあげたのも、有名なことわざではあるものの、ちゃんと自分が意味を理解しているか確信が持てなかったからです。今回の記事作成にあたってこのことわざを調べる前は「一つの出来事は全部の出来事と同じ」という意味だったかな?と思った程度でした。一つの事象で他を推測するという、他を「推し量る」、「推測できる」といった点はあまり意識していなかったように思います。このことわざで言っているように「一つの出来事で他の部分を推測出来るもの」という考えが必ずしも真理だとは言い切れないように個人的には思いますけれど、そのような見立てをする人というのはそれなりにいるのかもしれません。ですからそのように考える人がいるので、仕事でも、そうでない身の周りの事でも何か一ついい加減に処理していたりすると他の事もいい加減なのだろうなと色眼鏡で見られてしまうかもしれませんよ、という注意喚起をこのことわざはしている、と考えてみるといいのかなと感じました。いい加減に処理すると言っても程度は色々でしょうけれどね。何から何まで完璧にやろうとするのも大変というか無理なような気もしますので、周りに迷惑をかけない程度にはちゃんとやりましょうくらいに考えればいいんでしょうか。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
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