スウェーデンの移民の受け入れ数はどれくらいなのでしょう
スウェーデンの移民の受け入れ数
スウェーデン、正式名称スウェーデン王国は北ヨーロッパに区分される地域に存在する国で現在、EU、欧州連合に加盟しています。平成30年、西暦2018年9月にスウェーデン議会の総選挙がおこなわれたことがニュースにもなっていました。スウェーデンは国民の税負担が高い一方、国民に提供される福祉サービスの質がとても高いと長らく言われてきました。また他国から生活の場としてスウェーデンに流入する人たち、移民に対しても寛大な対応をする国として知られてきたようです。この国はどれくらいの移民を受け入れているのでしょう。OECD、経済協力開発機構という国際的な組織は様々な国における移民の割合を調査しそれを公表していますが、スウェーデンについての調査も行っており、OECDのInternational Migration Outlookによりますと2017年の調査ではスウェーデンの人口の中で18%の割合の人々が移民だという結果が出ています。2017年のスウェーデンの人口はIMF、国際通貨基金の出している資料、World Economic Outlook Databasesによりますと約1012万人となっています。そのためスウェーデンの移民数は約182万人ということになります。同じような要領で見てみると2016年の移民数は約170万人、2015年は約161万5000人、2014年は約154万人、2013年は約147万6000人となります。単純に引き算をすると2016年から2017年の間に12万人の移民を受け入れたということになります。2013年から2017年を見てみても移民の人々の数は増加し続けていますし最近になるほどより多くの他国の人々がスウェーデンに流入しているようです。
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スウェーデン政府が移民を受け入れてきた理由
たくさんの移民を受け入れているのかどうかは他国との比較で見えてきます。同じEU加盟国のフランスは人口に占める移民の割合が2016年の場合12.6%、スウェーデンの場合は17%でした。スウェーデンと同じく北ヨーロッパに区分されるデンマークは2016年で9.5%だったそうです。スウェーデンは他のEU加盟国に比べても人口に比べ受け入れている割合が高いことがわかります。スウェーデン政府が移民の受け入れをおこなってきた理由は政府が人権を尊重するという価値観を重視してきたからです。スウェーデン国民同様、流入する人々の人権も認めるべきだということで受け入れを拒否する方針は長らくとられていませんでした。移民の人々もスウェーデン国内では元々いた国民同様に社会保障サービスが提供されてきました。
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2018年9月の総選挙
上でも少し触れましたようにスウェーデンでは2018年の9月にスウェーデン議会の総選挙、国会議員の総選挙がおこなわれました。総選挙の結果、これまでも選挙のたびに議席を増やしてきたスウェーデンへの移民流入受入れ政策に否定的な政党、スウェーデン民主党がまた議席を増やす結果となっています。この政党は約17.6%の議席を確保したそうですが2010年の選挙で20人、2014年の選挙で49人、そして今回2018年の選挙で約60議席獲得したようですから、勢力を伸ばし続けていることがわかります。選挙結果としては政権を担当する勢力が第一党の立場を維持しており、民主党が政権を担当している勢力を脅かす程の規模になっているわけではありません。
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今回はスウェーデンの移民の数について取りあげました。先日行われたスウェーデンの議会選挙で現行の移民政策に反対するスウェーデン民主党という政党がまた躍進したという話やスウェーデン国民の移民に対する不満の増大がこの結果の背景にあるといった分析を耳にして、どれくらいの移民を受け入れているのか確認してみたくこのようなテーマの記事を作ってみた次第です。今回の記事を作っている中で移民の増加による問題としては、移民の人々が生活の場を大都市の一部の地域に集中させることで、そのような地域の治安がとても悪化しているといったことがあるのを知りました。また、国民に対する福祉サービスの内容が最近低下している一方で移民に対する社会サービスは維持されていることに不満を持っているスウェーデン国民も一定割合いるといった話もあるようです。人口が1000万人くらいの国ですから理想を掲げて移民を受け入れる政策をとったとしても受け入れられる数には相応の限度があるのはやむを得ないことなのかもしれません。治安の悪化については効果的な対処法というのがあるものなのでしょうか。都合が悪くなったから移民の人々に出て行けなどという極端な政策をとれるものでもないのでしょう。このような事例があるのですから他国の人々を我が国が受け入れていくかどうかの政策判断をする場合、どのような事が起きるか想定するためにも移民に寛容な国の中で起きている問題を十分分析する必要があるように思いました。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。
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イタリアで支持が拡大している政治勢力について触れている話「イタリアの五つ星運動が掲げる政策はどんな内容なのでしょう」はこちらです。
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