NAFTAとは?読み方や意味、メリットや問題点について

NAFTAの意味

 

NAFTAはノースアメリカン フリートレード アグリーメント、North America FreeTrade Agreement、の頭文字を取って読んでいる名称です。日本語で北米自由貿易協定を意味します。

 

NAFTAの読み方

 

NAFTAは「ナフタ」と読まれているようです。

 

NAFTAのメリット

 

アメリカ、カナダ、メキシコの間で輸出する時にかけられるはずの税金(関税)がかなりの割合の物品でかけられなくなり、安い値段でアメリカ、カナダ、メキシコの市場に出回ることになりました。それぞれの国の消費者はそれまでと比べ安い値段で輸入品を購入することが出来るようになりました。

 

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資本、投資が自由化されることによってアメリカ、カナダ、メキシコの間でお金の移動が自由となりアメリカの会社がカナダやメキシコに進出、カナダの会社がアメリカやメキシコに進出、メキシコの会社がアメリカやカナダに進出するといったことがしやすくなりました。この変化によって企業間の競争が激しくなり消費者へのサービスが向上することにつながりました。

またNAFTA加盟国の投資家がNAFTA参加国の企業の株を購入しやすくなりました。それによって投資先の選択肢が拡大しました。

 

消費者の視点からは物を安く買える機会が増えたり、投資先が増えるといった変化につながるのでメリットと言えるかと思います。また他国に進出し大いに利益を得たい企業にとってもビジネスのチャンスが広がると言えます。

 

NAFTAの問題点

 

知ることのできた問題点を挙げていきますと、カナダにおいては他国(おもにアメリカの企業という事になるでしょうか)の企業とカナダ政府との間で訴訟が発生するという問題が出てくるようになったそうです。カナダという国で実施している規制がNAFTAに照らし合わせると不適切な物であり、その規制によってカナダに進出しカナダでビジネスをしているある企業に損失が出たという理由で莫大な額のお金を企業がカナダ政府に請求するというようなことです。水をカナダからタンカーで輸出できない規制のせいで損害が出たという理由で100億円以上のお金を請求など・・・。すごい額です。

 

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アメリカにおいてはカナダやメキシコから大量の物品を輸入する結果となり貿易赤字がNAFTA開始以降増加してしまったと主張している人もいるそうです。またメキシコからアメリカへの移民がNAFTA開始後増加しアメリカ国内で働くようになることで賃金の低下に拍車をかけ格差が拡大したという意見もあるようです。報告する機関によっては米国内の雇用がNAFTAによって減ったという意見もあるようです。減ったというのが事実であれば問題点となります。政府に対する他国の企業からの訴訟の問題は米国でも起きているそうです。

 

メキシコではNAFTA開始後外国資本による生産設備がとても増えたそうですが、その生産設備が営業するために必要となる大量の物資を輸入することとなり貿易赤字がずっと続いたそうです。(貿易赤字が増えるということは国レベルで考えると借金が増えるようなこととイメージするといいようです。)

またアメリカからメキシコに安いトウモロコシが輸出されメキシコに出回るトウモロコシはアメリカの安いトウモロコシが多くなり、メキシコの小規模農家のトウモロコシは売れなくなってしまったそうです。それによって農家を廃業せざるを得なくなったメキシコのお百姓さんたちがたくさんいました。農家を続けられなくなった人たちの多くがアメリカに移民として流れていったという話もあるそうです。

他にはメキシコの金融会社がアメリカの企業にどんどん吸収合併されてメキシコの地元の企業に融資をあまりしなくなったという影響もあるそうです。

 

他にもあるかもしれませんが、知ることのできた問題点は以上でした。

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今回NAFTAについて調べてみて資本の自由、投資の自由という事が今までよりも具体的に理解できた気がします。資本の自由というのは他国の企業に対してもビジネスの機会を与えるということでもあったんですね。多国間の約束事は国が活動する上で必要なものなのでしょうが、多くの人に悪い影響が出ないような配慮が必要だと感じました。

物を安く購入できるのはいい事でしょうが、たくさんの人が職を奪われ路頭に迷うのなら犠牲は非常に大きいと言わざるを得ないような気もしました。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

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