北方領土の日や領土の面積、領土の問題について調べてみました

北方領土の日とは

 

北方領土の日とは国が定めた日で、2月7日がその日となっています。この日は江戸時代に江戸幕府がロシアと日露和親条約を結んだ日であり、それを理由に2月7日が選ばれました。

政府が北方領土の日を定めた理由ですが、北方領土問題に対し国民に関心を持ってもらうこと、北方領土問題に対する理解を深めること、北方領土返還運動を盛り上げることなどが目的だったようです。

 

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北方領土の面積は

 

北方領土には大きいほうから順番に択捉島(えとろふとう)、国後島(くなしりとう)、色丹島(しこたんとう)、歯舞諸島(はぼまいしょとう)といった島々があります。

北方領土全体の面積は外務省が公表しているデータを見ますと、5003平方キロメートルとなります。千葉県の面積は5157平方キロメートルくらい、福岡県の面積は4986平方キロメートルくらいだそうです。北方領土は一つの県と同じくらいの面積があるということになります。

ちなみに都道府県の面積の大きさに関する序列では千葉県は28位、福岡県は29位となります。北方領土より面積の小さい都府県レベルの自治体はたくさんあることになりますね。

択捉島の面積は3168平方キロメートル、国後島は1490平方キロメートル、色丹島は251平方キロメートル、歯舞諸島は合計して95平方キロメートルとなります。

圧倒的に択捉島、国後島が大きいですね。両島を合わせると北方領土の90%以上の割合となります。

 

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北方領土問題とは

 

日本政府が国民に関心を持って、理解を深めてほしいと訴えている北方領土問題ですが、どういう問題なのでしょう。日本政府は北方領土が日本固有の領土であると主張しています。しかしこれらの島々を現在支配しているのは日本ではなくロシア連邦です。

つまり北方領土問題とは日本の領土であるにもかかわらず、北方領土をロシアが「自分たちの領土だ」と言って日本に返そうとしない問題のことです。

なぜこのような事態になってしまったのでしょう。2月7日が北方領土の日となった理由は先ほど書きましたが、江戸時代に結んだ日露和親条約では千島列島の国境を明確に決定しました。択捉島とウルップ島の間に国境を設けることとなったのです。

明治の時代に入りロシアとの間で千島樺太交換条約が結ばれ日本が樺太をロシアに譲り、ウルップ島から北の千島列島を日本のものとすることとなりました。

1904年に日露間で戦争が起こり日本に有利な状況で講和条約が結ばれ千島列島は引き続き日本のもの、樺太の南半分も日本の領土となりました。この状況は第二次世界大戦が終わるまで続きました。

第二次世界大戦で日本が敗れたわけですが、終戦間際にソ連は日本に宣戦布告し、樺太や千島列島の日本の領土に侵攻し実効支配しました。

講和条約であるサンフランシスコ平和条約が日本と様々な国との間で結ばれています。その条約の中に北方領土に関係してくる取り決めが含まれています。千島列島とポーツマス条約で獲得した樺太の一部、それらに近接した諸島に対するすべての権利、権原、請求権を放棄するとなっているそうです。ただ、ソ連はこの条約に署名していません。

日本政府は「千島列島の中に北方領土は含まれていない。北方領土は日本固有の領土だ。」としてサンフランシスコ平和条約内にあった権利を放棄する千島列島の中に北方領土は含まれていないという主張をしています。北方領土は日本固有の領土だから千島列島の中に含まれないというのが日本政府の主張であることは今回調べてみてわかりましたが、客観的に北方領土が千島列島の中に含まれない理由として他の根拠を政府が説明していないか探してみました。しかしよくわかりませんでした。

日本政府は米国国務省の文書も引合いに出し北方領土が日本の領土であることの正当性を訴えています。

 

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今回は北方領土について調べてみました。面積を今回調べてみましたがなかなかの大きさですよねー。これには驚きました。広大な面積が貴重なだけではなく、この地域は豊富な水産資源が存在していることも有名ですよね。カニなんかもいっぱいとれるのではなかったでしょうか。この地域では日本の漁師さんたちの船が、ロシアに拿捕される事件がこれまで発生してきました。

当然一日本国民として北方領土が日本に返還されることを願わずにいられません。今回調べていて、千島列島の中に北方領土は含まれない客観的な理由をロシアに提示できればもっと日本に有利なのではないかと感じました。そういった意味からもぜひ日本政府には北方領土が千島列島の中に含まれないということについて、固有の領土という説明とは別な方法での説明も試みて欲しいと感じました。本当にかえってきてほしい。北方領土。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

日露国境関連記事「日露和親条約で定められた国境と開港した場所、条約の内容について」はこちらです。

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