障害年金の金額というのは平均するとどれくらいなのでしょう
障害年金の平均的な支給金額
病気や怪我が理由で日々必要なお金を勤労によって手に入れられなくなると当然困ります。もしそうなった場合の対応として日本では障害年金を支給するという仕組みが作られており、仕事に支障をきたす状態になれば年齢に関係なく支給されることになっています。この障害年金というのは平均してどれくらいの金額が支給されているものなのでしょう。障害年金には障害基礎年金と障害厚生(こうせい)年金の二種類があります。障害基礎年金というのは国民年金に加入している人を対象とした障害年金のことで、障害厚生年金というのは厚生年金に加入している人などを対象とした障害年金です。お金を稼ぐことが困難になった原因である病気や怪我を理由に医療機関を受診した時に国民年金に加入した状態だったか、厚生年金に加入した状態だったかによって障害基礎年金受給対象か障害厚生年金受給対象なのか分かれてくることになるそうです。また、障害基礎年金の支給額よりも障害厚生年金の支給額のほうが多いという特徴もあります。こういった点を踏まえた上で平均の支給額はどれくらいなのかという話に戻します。年金事務を扱う機関である年金機構によりますと平成30年4月27日に公表された平成30年3月の平均支給額は国民年金加入者の障害給付、つまり障害基礎年金の平均支給金額は72256円となっています。一方厚生年金加入者などの障害給付、つまり障害厚生年金の平均支給金額は10万2776円となっています。障害厚生年金のほうが3万円ほど多いですね。いずれにせよかなりの額です。大体これくらいのお金を毎月国が支給しているということになります。
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等級によって支給額が変わってきます
障害年金を受給する方々は障害の程度を等級で区分されており、等級によって障害年金の支給額が異なっています。より重い等級の場合支給される額が多くなるような仕組みになっています。等級は1~3級まであり、数字が小さいほうがより障害の程度が重い区分となっています。1級の方は月にどれくらい支給されるのかというと障害基礎年金の場合は8万円くらい、障害厚生年金の場合は16万円くらいなのだそうです。2級の方は障害基礎年金の場合は6万円から7万円くらい、障害厚生年金の場合は12万円~13万円くらいだそうです。3級の方は国民年金加入の方は支給対象とならないという点が1、2級と異なる点です。3級の場合は障害厚生年金が6万円くらい支給されるそうです。以上が等級によるこれまでの大まかな支給状況でした。上の項目で挙げている平均支給額はこういった、人によって異なる支給額をすべて合計し、合計金額を支給対象者数で割って出した数字ということになります。
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受給されている方々の数はどれくらいなのでしょう
年金機構の報告によりますと平成30年3月に支給対象者となった方々の数は障害基礎年金対象者で149万314人となっており、障害厚生年金対象者は42万4620人となっています。合計191万4934人です。平成22年の状況を見てみると障害基礎年金支給対象者、障害厚生年金支給対象者の合計数は171万6772人となっています。8年ほど前の状況と比べて支給対象者の方々の人数が20万人くらい増加していることがわかります。
今回は障害年金について一部取りあげました。先日障害年金支給対象者となっている方々の内、1010名の人たちへの支給を打ち切ることになりそうだという話を聞き、障害年金の支給状況というのはどうなっているものなのか確認したくこのような記事を作ってみました。聞いた話では障害の程度が軽く支給対象としては適切ではないと当局が判断したことによる対応なのだそうです。それ以上のことはわかりませんが上で書いたような金額がバサッと止められてしまうと、止められた側の影響は大変大きいものとなるでしょう。
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政府の財政状況によって支給対象者への支給額が切り詰められるということが今後検討されることになるのかどうかわかりませんが、切り詰めていいものと駄目なものがあるような気もします。こういった件について各政党ってどのように考えているのでしょう。言及しているのをあまり聞くことがないような気はします。議員定数の削減などはよく耳にしますかね。こういった支給される側にとっては死活問題となる分野で支給額を切り詰めるという政策を主張する政党も中にはあるのかもしれませんが、そういったことを考えているのなら是非選挙の時の公約としてわかるように言ってほしいものですけれど、人気が下がるのを理由に言いたがらないということもありますかね。でも選挙の時に何も言わずに後で削りにかかったら、関係する国民は特にそうでしょうけれど、相当反発するのではないでしょうか。政府の巨額な財政赤字を理由に支給額減額ということが今後無ければいいですが。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
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