裁判員制度の対象とする年齢は?制度が反対される理由も

裁判員制度で参加を求められる対象の方々の年齢

 

西暦2009年(平成21年)の5月から一般国民も一部の裁判に参加する仕組みである、「裁判員制度」が始まりました。今年(この記事を書いているのは2018年5月、6月です)の5月で9年経過したことになります。お役所から裁判員やってくださいと言われたことがなければそれ程身近に感じることも無いかもしれませんが、そのような連絡が今後来ないとも限りません。裁判に裁判員として参加してくださいと求められる人というのはどれくらいの年齢の人が対象となるものなのでしょう。お役所の説明によりますと、裁判員制度があてはめられる裁判に参加するよう求められる人たちは基本的に20歳以上の有権者から選ばれることになっています。有権者、つまり選挙権のある人のことですね。昨今は選挙の制度が変化して18歳以上になれば選挙権が与えられることになりましたが、裁判員に選ばれる可能性がある対象に20歳未満の方々は今のところ含まれていません。年齢に上限は設定されておらず、基本的にはどんなに高齢であっても裁判員に選ばれる可能性はあります。ただ高齢者の方々に関しては一定年齢以上の方々に対し、もし役所から裁判員に選ばれたとしても、それを辞退出来る権利が確保されています。その年齢は70歳です。70歳以上の方は年齢を理由に裁判員辞退の申し立てをすることが出来ます。ということで裁判員に選ばれる対象となる年齢は20歳以上、ただし70歳以上の方々は年齢を理由に辞退することも可能という仕組みに今のところはなっています。

 

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裁判員制度が反対されている理由

 

この裁判員制度ですが世の中では賛成、反対、意見が分かれているようです。この制度が始まる以前から反対の動きはあったようですけれども、反対の人たちはどういった理由でこの制度に異議を唱えているのでしょう。よく言われる反対理由には法律に詳しくない一般国民を被告人の罪の有る無しや刑罰の内容について決定する過程に参加させるのはおかしい。法律の専門家が決めるべき話だとか、被告人が死刑になるような裁判の決定に関わりたくない、人を死刑にするような事をしたくない人たちを無理矢理裁判に参加させ結果的に死刑判決に関与させることもあり得る。そういった場合の精神的な負担が大きすぎるとか、裁判の過程で事件に関する残酷な内容に直面しなければならなくなり裁判員が受ける影響は軽視できないとか、参加した一般の人たちに守秘義務、裁判中に知った事実について秘密を守るよう義務付けるのは厳しい場合もあり得るとか、裁判員として選ばれた人が裁判に参加する期間、経済的な損失をこうむってしまう(一応お金は出されることになってはいますが)といった理由がこの制度に反対する意見として挙げられることが多いようです。

 

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これだけでは不公平なので賛成される理由も

 

この裁判員制度に賛成する意見としては一般国民が裁判という司法の分野に参加する機会が作られたことになるので、これまでに比べ司法の分野がより民主的になるとか、これまで閉鎖的であった裁判の世界が国民に開かれたものになるといった国民が参加すること自体、非常に意義があるというものや、裁判についての関心が強まる、身近なものとして受け止めるようになるといったもの、一般国民の常識的な考えを裁判の判決に反映させることができるようになるといったものがあるようです。開かれたものになる、身近になる、普通の人々の考えがいかされるといった理由が挙げられることは多いようです。

 

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今回は裁判員制度に関して一部取りあげました。最近、裁判員に選ばれたとしても辞退される人たちがかなりの割合で存在しているという話を耳にしたことが理由で、この制度に関する記事を作ってみようと思いました。今まで裁判員に選ばれることが全く無かった私にとって裁判は制度導入の目的とは異なり、遠い存在ですし、必ずしも身近に感じたいなとも思いません。裁判がどれくらいの期間になるかよくわかりませんけれど、期間中は参加しなければならないのですから自由を奪われることになります。個人的には面倒だろうなぁというのが率直なところですが、特別理由が無ければ一応の義務なのでしょうし、選ばれれば参加することにはなると思いますけれど。ただ、これって裁判員の情報が漏れないように本当に気を付けなければならないですよね。犯罪組織にそんな情報が渡ってしまったら何か嫌がらせをされそうな気もしてしまいます。そんなことになったら恐ろしいでしょうね。わざわざこういった制度を導入しなければならないほど以前の裁判には問題があったのか、この制度を導入することでどれほど改善するのか。よくわかっていない状態で私は今回の記事を書いていますが、それでも冤罪などの問題は耳にすることもあります。裁判は人の人生を大きく左右するものでしょうから、制度導入でそういった問題が少しでも良くなるといいのですけれど、どうなんでしょうね。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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