竹島問題に関する日本と韓国の主張と竹島問題の歴史

日本政府の主張

 

歴史的にも国際法上でも明らかに日本固有の領土です。竹島の所属をめぐっての韓国との問題は国際法によって平和的に解決したいと考えています。

韓国が現在竹島を占拠していますが、これは不法占拠で国際法上何も根拠がありません。現在韓国が占拠していることを理由にして韓国が竹島に関する措置を何かしたとしても、それは法的に正当性がありません。

このような考えを日本政府は表明しているようです。

 

韓国政府の主張

 

竹島(韓国名「独島」)は韓国領土であり、竹島について領土問題などというものは存在しません。竹島がなぜ韓国領土なのか立証する多くの資料を韓国政府は所有しています。領土問題は存在しないという立場のため国際司法裁判所でこの問題を日本と争うなどという事は考慮する価値もないことです。

以上は李明博大統領が竹島に上陸した後に韓国の国会で韓国政府が表明した内容の一部をまとめたものです。

韓国政府の広報資料には

竹島は歴史的、地理的、国際法的に明らかに韓国固有の領土です。竹島に関する領有権紛争は存在しません。竹島は外交交渉、司法的解決の対象とはならないのです。

韓国政府は竹島について確固とした主権を行使しています。政府は竹島に関するどんな兆発にも断固とした厳重な対応をしています。これからも竹島に関する韓国の主権を守っていきます。

といった内容が書かれているようです。

 

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竹島問題の歴史

 

1600年代初めには江戸幕府の許可を得て日本の漁師さんは竹島を船の停泊に利用していたらしく、またアシカ猟や漁業などが行われる地域だったそうです。

1905年に日本政府は竹島を島根県に入れ、日本の領土であることを改めて示したようですが他国からの抗議は何もなかったようです。太平洋戦争以前竹島について他国と領有権を争っていたことは無かったようですね。竹島をめぐって韓国と争う事もありませんでした。当然ですね。戦前、韓国は日本が併合した状態で同じ日本でしたから。

 

太平洋戦争で敗れた日本は講和条約であるサンフランシスコ平和条約を結ぶこととなりました。この条約の中で済州島,巨文島及び鬱陵島を含む朝鮮を日本は放棄する、日本は領有しないとしています。しかし竹島は日本が放棄する領域には含まれていません。

この条約の内容が決められる以前に韓国はアメリカに竹島も放棄すべき地域に含めるよう求めたのですが、アメリカは韓国から出された要求を認めませんでした。アメリカと韓国の間のこの件のやり取りはアメリカの公文書に記録され証拠として残っているそうです。ちなみにサンフランシスコ平和条約の署名国に大韓民国は名前を連ねていません。この条約が実際に有効となるのは1952年の4月28日でした。

 

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韓国は1952年の1月に自国の領域を一方的に宣言し、その領域内に竹島も入れるという行為に出ました。領域として引いたラインを李承晩ラインと言うそうです。日本は抗議しましたが韓国はこの件で妥協することは無く、韓国の警察組織の職員を島に常駐させています。軍隊を配置しているという事ではないようですね。

軍隊ではなく警察組織を配置している理由は軍隊による軍事占領という事にすると国際世論から反発が出ることが考えられるため、という話もあります。

 

どうやら日本と韓国の竹島をめぐる争いが生じた発端はこの1952年1月の韓国の自国領域に関する宣言のようです。このような宣言が無ければ平和条約通り多数の国が認める中、日本は竹島を現在に至るまで統治していたと思われます。

 

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今回この竹島問題を扱ったのは、最近竹島に少女像を建てようという機運が韓国の地方自治体で出ているという話があったからです。これまでもニュースで竹島問題を時々聞いてはいましたが現在までの経過を詳しくは知りませんでした。問題となったのは戦後の事だったのですね。サンフランシスコ平和条約の内容について協議している時期に戦勝国のアメリカに韓国が働きかけていたという事や要求をアメリカが突っぱねていた事を初めて知りました。

平和に解決してほしいものですが、これまでに日本の漁業関係者が竹島近海で韓国側からの銃撃で亡くなられているという話も現実にありました。経過を知ると韓国が竹島問題で日本に譲るなどという事は考えにくく、日本もあくまで平和的な解決を目指しているので解決にはまだまだ時間がかかるような気がしました。

※記事の写真は竹島の写真ではありません。ご了承ください。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

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