不可逆的といわれた日韓合意の内容とアメリカの働きかけ
日韓合意とは
従軍慰安婦問題について２０１５年の１２月に日本と韓国の間で正式に合意した取り決めの事を意味しています。
以前から韓国は日本政府に対し従軍慰安婦問題で謝罪を求めてきました。その解決のため日本側は元従軍慰安婦の方々を支援するための事業に資金を出します。
韓国側は日本の支援事業に協力しソウルの日本大使館前に設置された少女像について解決します。
そして慰安婦問題は今回の取り決めで解決したこととします。
そういう取り決めを日韓政府の間で交わしたという事のようです。
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この合意の際日本の岸田外務大臣が声明を出しています。
その声明には三つポイントがあると思います。
まずは安倍総理が日本国内閣総理大臣として元慰安婦の方々に対しお詫びと反省の気持ちを伝えますというのが一つ。
元慰安婦の方々の心の傷を癒すためにそれらの方々を支援する財団を韓国側が設立し、財団のためのお金は日本政府が出しますというのが二つ目。このお金は１０億円くらいだそうです。
今回の日本と韓国の間での取り決めによって従軍慰安婦問題が最終的にそして不可逆的に解決されるということになりました。というのが三つ目のポイントといえると思います。（「不可逆的に」というのは再び元の状態に戻さない、つまり今回の件でいえば韓国政府が日本政府に慰安婦問題で批判するような状態のことでしょう。そのような状態に戻さないという事だと思います。）日本側は以上のような声明を出しました。
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韓国の外務大臣も声明をだしています。
これについても三つポイントがあると思います。
日本政府の行う慰安婦の方々に対する支援に韓国政府は協力する、つまり元慰安婦の方々のための財団を設立します、という事ですよね。それが一つ。
ソウルにある日本大使館の目の前に民間団体によって設置された慰安婦とされる少女像について、日本政府が懸念していることを認めて韓国政府は適切に解決する努力をします。と言ったのが二つ目のポイントでしょう。つまり設置された少女像については日本政府が懸念しないよう解決するということですね。
日本政府が元従軍慰安婦の支援事業を実施することを前提としてこの従軍慰安婦の問題が最終的、不可逆的に解決されることを確認します。と韓国政府側も述べているのが三つ目のポイントだと思います。韓国側も最終的、不可逆的に解決、と言っているので今後この問題を持ち出さないですよ、という事を約束したことになるでしょう。
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アメリカの仲介
この日韓合意のために日韓双方にお互い歩み寄るようアメリカのオバマ政権が長い期間にわたって求めていたそうです。
アメリカと同盟関係にある日本と韓国の関係がよくないという事は核実験、ミサイル発射実験などで米国と鋭く対立する北朝鮮や東シナ海、南シナ海などで覇権を拡大しようとしている中国と対抗する上でアメリカの戦略上好ましくないからというのが理由のようです。
「日韓がちゃんと仲良くしないと北朝鮮や中国ににらみが効かない！！」簡単にアメリカの心を代弁するとそういう事になるでしょうか。アメリカの働きかけが無ければそもそもこのような日韓合意は誕生していなかったのかもしれませんね。
最近韓国のプサンでも日本領事館の前に設置された少女像の件で韓国政府の対応に日本政府が反発している話が色々なところで出ていました。そのようなニュースを見聞きして個人的に日韓で合意した内容というのはどんなものだったか気になり、今回のようなテーマで取りあげてみました。
２０１５年の年末は日韓合意が大変有名なニュースとなっていましたが今回調べてみて私自身は今一つよくわかっていなかったなと感じた次第です。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
竹島問題関連記事「竹島問題に関する日本と韓国の主張と竹島問題の歴史」はこちらです。
日本海呼称関連記事「韓国が日本海を東海と主張する問題とは？海外の反応は？」はこちらです。
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