外務省の出している海外安全情報とは?レベルについても
外務省が出している海外安全情報とは
「海外安全情報(かいがいあんぜんじょうほう)」は外務省が出している他国における安全に関係した情報です。以前は「渡航情報(とこうじょうほう)」という名称でした。2015年から名称変更されているそうです。
旅行やビジネス目的による渡航、滞在するのに際して注意が必要な国、地域に関し情報が出されています。外務省が該当する国、地域を総合的に判断し危険性の程度についても教えてくれています。
海外安全情報にはいくつかの項目があり実際に海外に行かれる方にとっては渡航該当国の情報であればどの項目も大切でしょうが、特に注目したほうがいいのはやはり「危険情報」かと思われます。危険情報は治安状況について注意が必要な国、地域ごとに情報提供しているものです。
スポンサーリンク
「危険情報」の他には「感染症危険情報」、「スポット情報」、「広域情報」、「安全対策基礎データ」、「テロ・誘拐情報」といった項目があります。「感染症危険情報」は該当する国、地域での感染症に関する情報です。「スポット情報」は安全性の確保に影響してくるような軽視できない問題が起きた時に出される情報のようです。「広域情報」は複数の国、地域にまたがる問題に関して出されている情報です。「安全対策基礎データ」は渡航・滞在先での犯罪対策を目的として注意したほうがいい情報をまとめてくれています。「テロ・誘拐情報」は文字通りテロ事件や誘拐事件に関する注意喚起のための情報提供です。
危険情報で表示されているレベルとは
外務省が出している海外安全情報の一項目である危険情報。この危険情報は危険性の度合いによって区分けがされており、具体的にはレベル1からレベル4に分かれています。数字が大きくなる程、危険性が高いことを意味しています。
レベル1は「十分に注意してください」を意味し、レベル1になっている国や地域へ行ったり滞在する場合、危険回避のため特別な注意が必要とされています。
レベル2は「不要不急の渡航は止(や)めてください」を意味しています。レベル2になっている国や地域へはどうしても行かなければいけない特別な事情や緊急に行かなければならない事情が無ければ行かないでくださいということのようです。どうしても行かなければいけない場合は特別な注意だけではなく十分な安全対策も必要とされています。
レベル3は「渡航は止(や)めてください(渡航中止勧告)」を意味しています。レベル3になっている国や地域にはどんな事情があったとしても行かないでくださいということのようです。
レベル4は「退避してください。渡航も止(や)めてください(退避勧告)」を意味しています。レベル3以上に危険ということなので、どんな事情があってもレベル4になっている国や地域には行かないでくださいということを当然意味していますが、それだけではなくレベル4の国や地域に滞在している人は速やかに安全な国や地域に退避してください、ということのようです。
スポンサーリンク
危険度に関するレベルの定義を読めばわかることではありますが、普通の人が出かける旅行が可能なのはせいぜい「レベル1」までだそうです。また同じ国でも地域によってレベルが異なることもあるため、国単位で危険性を評価するだけでは十分とは言えないようです。旅行する地域の危険度も確認する必要があります。
今回この海外安全情報を取りあげてみたのは、先日外務省が韓国に滞在している日本人や韓国に行こうとしている人に対して「スポット情報」を出したという話を聞いたことがきっかけでした。そもそも「スポット情報」って何なのかということもわからなかったので調べてみたくなったのです。重要な問題が発生した時に出る臨時の情報のようですね。
これまでも北朝鮮はミサイルや核の実験をしてきましたが、私はその都度外務省がこのような情報(スポット情報)を渡航者や滞在者向けに出していたようには感じなかったため、何で今回に限ってこういう情報が出るのだろうと違和感を持ちました。このような情報は渡航予定者や滞在者を対象にしたものでしょうが、そうではない人にとっても今の政府がどのように情勢を見ているかということを知る手掛かりになるかもしれませんね。
スポンサーリンク
自分のことを振り返ってみると、相当前に海外に出かけたことがありましたが、旅行先が特別治安面で心配な地域ではなかったことから国が出す情報に注目はしていなかったように記憶しています。
でも有名な観光地、例えば新婚旅行先としてよく名前の挙がるような場所のある国でも、地域によっては危険情報のレベルが異なることもあります。楽しむために海外へ行ったにもかかわらず好ましくない出来事に巻き込まれてしまっては、旅行も台無しになってしまいます。インターネットを使って情報を得るのも容易になりましたし、海外へ出かける予定がある場合は是非確認しておきたいものです。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。
スコットランド関連記事「スコットランドの独立運動の理由と過去の投票結果について」はこちらです。
ガンビア共和国関連記事「ガンビア共和国の首都と人口、観光地の情報や政変について」はこちらです。
最近のコメント