女性宮家とは?この問題に関する賛成・反対の立場の意見について

女性宮家とはどのような事を意味するのでしょうか。

 

皇族である男性のご家庭(宮家)でお生まれになった女性の方が家督をついでいる宮家を女性宮家と言います。

現在皇族として活動されている未婚の女性の方々は、皇族ではない男性とご結婚された場合、皇族の立場ではなくなるという決まりになっています。

最近「女性宮家」という言葉が使われることが多いのは、皇族の一員である女性の方が例え皇族の方ではない男性とご結婚されたとしても皇族としての立場から離脱せず、ご結婚以前同様に皇族として活動していただこう、という考えを主張する人が出てきたからだと思われます。

現在の、皇族ではない男性と結婚された皇族の女性のかたは皇族の立場ではなくなる、という決まりは皇室に関する法律、皇室典範(こうしつてんぱん)で定められています。

 

スポンサーリンク

女性宮家に関する問題

 

皇族の方々がご高齢となり、亡くなられる方々もおられます。近年皇族のご家庭で男性がお生まれになる頻度が少なく、また今後未婚の女性皇族の方々が結婚され皇族ではなくなるため、残念ながら日本のご皇族の方々の数が今後減少していくことが予想されています。

皇族のご家庭(宮家)の数をこのまま減少させてはいけないという考えから、例え一般男性と結婚された皇族の女性の方でもそのまま皇族としての立場を維持していただくよう制度を変更すべきだと主張する人が出てきています。一般男性と結婚後も女性宮家として皇族の一員であり続けていただきたいということです。現在の制度ではそうなってはいません。

 

一般男性と結婚後も女性宮家として存続、に賛成の意見とは

 

これまでの皇室の歴史の中にも女性宮家は存在したことがあるので一般男性と結婚した場合でも皇族としてとどまっていただいてよいのではないか、という意見や

現状の皇室の制度には側室制度は無く皇族の方々の数を維持するという点では非常に厳しいものとなっている。しかし側室制度を取り入れるのは現代社会の価値観から言って非常に無理がある。今のままの制度では皇族の方々の減少を食い止めることは非常に困難であり、一般男性とご結婚された女性の皇族のかたでも引き続き皇族として活動していただいた方がよい。という意見、

戦後皇族から離脱された旧皇族の男性の方々のご家庭でお生まれになった男性の方が再び皇族の中に入ったとしても、新たな男性の皇族の誕生が今後増加する保証は無く現在のように皇族の方々の数が減少してしまう傾向は変わらないと思われる。皇族の方々の数が減少している問題は戦後離脱された旧皇族の方々に復帰していただくという方法では解決しないという意見などがあるようです。

 

スポンサーリンク

一般男性と結婚後も女性宮家として存続、に反対の意見とは

 

一方、一般男性とご結婚後皇族にとどまっていただくという意見に反対の意見としては、

皇族の未婚の女性の方々が一般男性と結婚した後も皇族にとどまった場合に、天皇陛下の公務を皇族にとどまった女性の方々が担うわけではない。結婚後皇族としてあり続けたとしても天皇陛下の負担を軽くすることにはつながらない。

結婚後も皇族として活動される場合、一般男性との間で生まれるお子さんに皇族となる資格、天皇になる資格を持ってもらえるようにしよう!という話に今後つながる危険性がある。それは男性の皇族の子孫という血統が皇族である所以なのに一般男性との間に生まれた人を皇族としたのでは受け継がれてきた血統が断たれてしまうことになりかねない。皇室の消滅につながり非常に危険である。

賛成側の意見だと一般男性の中には他の人種の血を引いた方もおられるし、そのような方が女性皇族の方と女性宮家を作られた場合純粋に日本人ではない皇族が誕生するという事になりかねない。

結婚後も皇族としてとどまっていただき、結婚相手の一般男性や生まれてくるお子さんが皇族とならない場合は夫婦、親子で姓、戸籍なども異なることになり非常に不自然な家庭を形成することとなってしまう。

戦後皇族という立場から離れた男性皇族のご家庭でお生まれになった男性の方々の中から皇族へ復帰していただくのがよい。 といった意見があるようです。

 

スポンサーリンク

皇室に関して詳しくない私はこれまでこの問題に反対する方々の意見をほとんど承知しておりませんでした。皇族の方々の人数を維持するために女性の皇族がご結婚後も皇族のままとどまることは仕方がないことなのかなぁと漠然と思っていた程度です。

皇族である資格、それはその方の父親が皇族であるという事を今回学ぶことが出来ました。皇族の方々の数が減少してしまうことに対し今後どのような対策をとればよいのか、これから結局国はどのような方針をとるのか、気になるところです。

一部の政治家が結婚された女性の場合でも皇族としてとどまっていただくことを主張している話を聞き、関心を持ったため今回のようなテーマで記事を書いてみました。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

教育勅語関連記事「教育勅語とは?起草者や内容、いつ発表されたかについて」はこちらです。

大日本帝国憲法関連記事「大日本帝国憲法によって定められた天皇大権とは?」はこちらです。

関連記事

ページ上部へ戻る