日光東照宮が現在の場所に造られた理由は何だったのでしょう
日光東照宮が今の場所に建てられた理由
日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)は江戸時代に造られた有名な宗教施設の一つです。ここでは江戸幕府を開いた徳川家康さんが「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」という名前の神様として大切にまつられています。この施設は家康さんの息子さん、二代将軍秀忠さんが建設し、次の代、3代将軍家光さんが既に存在していた施設を大規模に造り直して大体現在と同じような非常に多額の費用がかけられた建物となっています。平成11年、西暦1999年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)から世界遺産に指定、登録されることになりました。この神社は名前の通り、栃木県の日光、現在の行政区分ですと日光市に存在するのですが、家康さんを祀る神社、宗教施設が江戸の中心地に造るのは難しいとしても、江戸の郊外ではなく日光という江戸から離れた場所に造られたのはなぜなのでしょう。日光に造られたのは家康さんの遺言が直接的な理由となっているようです。
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家康さんの遺言
家康さんは大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼした翌年の元和(げんな)2年、西暦1616年に亡くなっています。老い先短いと感じたのか家康さんは生前、もし自分が死んだら、遺体を久能山という所で葬って、お葬式は増上寺でとりおこない、位牌(いはい)は大樹寺に納めるように。自分が死んで一周忌が経過したら日光に自分をまつるための小さな建物を造って神としてあがめるように。そうして自分は関東地域をしずめ守る、災難から守るであろう。といった主旨の遺言をしたと言われているようです。このように家康さんは自分の意思として日光に自分を神としてあがめるための小さい施設を作るよう幕府関係者に命じていたわけです。日光に東照宮が存在する理由と言えます。
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家康さんが日光と指定したのはなぜなのでしょう。
遺言の中に出てくる久能山、増上寺、大樹寺といった固有名詞ですが、久能山は現在の静岡県静岡市に存在する山でこの地域は家康さんとなじみのある土地です。増上寺は江戸に存在する有名なお寺です。大樹寺は現在の愛知県岡崎市に存在する家康さんの先祖の方々の位牌が存在する、御先祖の方々の霊を供養しているお寺です。ただ日光は直接的に家康さんとゆかりがある土地というわけではなかったようです。日光の地は昔から関東の武士の方々から信仰の対象とされていた山々が存在する場所だそうで、家康さんが尊敬していた源頼朝さんも大切にしていた土地だったそうです。そういった経緯の地域であることを家康さんが重視し、まつる場所として指定したという指摘が多いようです。また日光は江戸から見て北に位置する場所です。むかしの中国大陸の国では北極星を背にして南を向いて君主が国を統治するものだと言われていたらしく、大昔のそのようなしきたりに配慮したから家康さんは江戸の北にある日光に指定し、日光から江戸を南に見るような位置関係で施設を作らせたという見方もあるようです。
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今回は日光に神社が作られた理由について一部取りあげました。日光東照宮に関する記事を作ってみようと思ったのですが、なぜ日光という場所に造られたのかということについて一般的に疑問を持たれる場合が結構あるようですのでこのようなテーマにしております。中国大陸の伝説から来ているのであっても、鎌倉時代の頼朝さんら関東武士の方々の信仰が関係しているのであっても、いずれにしても昔の風習が関わっているということは言えそうです。日光に家康さんがお堂を立てなさいと命じたのは明確な理由となりますけれど、なぜ家康さんが日光を希望したのかについては憶測するくらいのことしかできませんのでこういった見方があるようですよという内容に今回の記事ではしております。日光東照宮が家康さんを神としてまつっている神社であるというのは聞いたことはありましたが、今回記事を作っている中で日光東照宮に豊臣秀吉さんや源頼朝さんもまつられているということを初めて知りました。上でも触れましたが家康さんは頼朝さんを尊敬していたそうなので頼朝さんが家康さんと同じ場所でまつられているというのはわかる気がします。しかし秀吉さんがまつられているというのは意外な感じがしました。秀吉さんと家康さんの折り合いが悪そうな感じもしてしまいますので。秀吉さんは江戸時代ではなく明治時代になってから日光東照宮にまつられたのだそうです。
今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。 <(_ _)>
※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。
幕府を江戸に置いた理由について触れている話「江戸幕府が江戸という場所で開かれた理由は何なのでしょう」はこちらです。
短期間で将軍を退任したことについて触れている話「徳川家康さんが将軍を担当した期間はどれくらいなのでしょう」はこちらです。
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