G20とは何なのでしょう。わかりやすく説明すると・・・

G20とは?わかりやすく説明すると

G20とは何なのか、関心を持たれてこのページに来られた皆様、こんにちは!この記事では私なりによくニュースに出てくる言葉、G20についてわかりやすさを心掛けて説明してみたいと思います。G20は「ジートゥウェンティー」などと呼んでニュース番組で当たり前のように使われる用語ですが、この「G」というのは英語の単語、グループ、groupの頭文字から来ています。集団ということですね。G20というのはgroup of twenty、「20の集団」を省略した表現なのです。ここで言っている20というのは国や地域連合の数を意味しており、19の国家と1つの地域連合のことを指しています。ここで出てくる1つの地域連合というのはEU、ヨーロッパ連合のことです。19の国家というのは挙げていきますと、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、中国、ロシア、インド、南アフリカ共和国、ブラジル、韓国、インドネシア、トルコ、サウジアラビア、オーストラリア、アルゼンチン、メキシコといった国々です。ということでG20はこういった国々とEUで構成されている集団ということになります。こういった国々や地域連合の日本で言えば財務大臣が該当する国の予算などを担当する大臣や各国や地域連合の中央銀行のトップが集まって会議をおこなったり、こういった国々や地域連合の行政のトップ、首脳が集まって会議をおこなったりしています。ここで出てくる中央銀行というのはお金を発行する権限を持っていて自国内に出回るお金の量を調節したりする特別な金融機関のことです。日本で言えば日本銀行がそれにあたります。首脳というのは日本で言えば内閣総理大臣ですし、イギリスも首相ですね、アメリカは大統領がそれにあたります。そういった会議は定期的におこなわれていて首脳の会議は最近ですと一年に一回行われていて、財務担当大臣や中央銀行トップが参加する会議は年に複数回行われているようです。

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どういった理由でこういった国々が選ばれているのでしょう

そもそもこういった20の国や地域連合が参加する集まりは経済的な混乱を安定させるための対応を一緒になって考えるために設けられたといういきさつがありました。財務大臣や中央銀行のトップが参加するG20の枠組みというのは平成九年、西暦1997年から始まったアジア通貨危機というアジア地域の国々の通貨の価値が下落してしまうという経済的な混乱をきっかけにして平成十一年、西暦1999年に作られていますし、首脳が参加するG20の枠組みは平成20年、西暦2008年に起きたリーマンショックを発端とする世界経済の混乱に対処するために作られました。

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こういった世界規模の経済の混乱を安定に向かわせるためには従来存在していたG7、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダといったいわゆる先進国だけで話し合うだけでは不十分で国際的な金融の市場に影響してくる他の新興経済国も一緒になって対策を相談する必要があるという考えが主流となりました。そのためにお金の国際間取引をたくさん行っているBRICS、ブリクスなどと言われる代表的な新興経済国、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカや中東のサウジアラビアやトルコ、アジアの韓国やインドネシア、太平洋地域のオーストラリア、アメリカ大陸のメキシコやアルゼンチンも加わることになりました。実際お金の国際間取引をたくさんやっているこれらの国々はその国の国内総生産が世界中の国々の中で上位を占めており、世界的に見て経済規模がとても大きい国々とも言えます。

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今回はG20について一部取りあげました。この記事を作成しているのは平成30年、西暦2018年の12月なのですが、最近見るニュース番組ではG20の首脳会合に関連した話が多く、中でもアメリカと中国が対立している中、G20が会議で一定の結論を出すことが出来るのか危ぶむような話もあったようです。G7は以前からよく聞いていましたがG20というのは構成国がすぐに思い浮かばず何でその20の国や地域なのかなと疑問に感じ、確認してみたくこのようなテーマの記事にしてみました。簡単に考えれば世界的に見て経済規模の大きな国々、地域の集まりということのようです。比較的経済規模が大きくこの集まりに参加していない国々は外された(怒)といった不満もあるのかもしれませんね・・・。世界的な経済混乱を収束させるのにはG7と言われる先進国だけで対応しても無理がある、他の国々の協力も得ないと、というわけですから相対的に見てG7の経済における影響力が低下し他の国々の存在感がどんどん増してきているということを示しています。アメリカと中国の経済的な対立を緩和させることにこのG20という枠組みが今後機能してくるものなのか気になるところです。環境問題を解決するための協定から超大国のアメリカが抜けるなどという話がありましたが、G20の場でそういった超大国が抜け出て新しい枠組みを別に設けるなんてことになったりするものなのでしょうか。混乱するようなことがなければいいですね。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

ニュースで出てくる言葉、WTOについて触れている話「WTOという機関が設立された目的は何だったのでしょう」はこちらです。

地域連合のEU(欧州連合)について触れている話題「EU加盟国(主要国)の経済規模や負担金、独自通貨について」はこちらです。

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