ECB(欧州中央銀行)とは?ユーロ圏の物価についても

ECB(欧州中央銀行)とは

 

ECB(欧州中央銀行)とは通貨単位ユーロを使用している一部の国々に関し、金融政策をおこなう役目を担当している銀行です。本店はドイツのフランクフルトにあります。金融政策というのは経済に関する政策の一つで、通貨の価値や物価の安定を目的とする政策です。この目的のために金融政策を担当する銀行は金利を調節したり世の中に出回る通貨の量を制御したりします。中央銀行というのは国や地域で使われる通貨の紙幣を発行し一般の銀行にお金を貸しだす銀行のことですが、欧州中央銀行も一部の国々の中央銀行の役目を担当しています。ECBの重要な役目は上でも書いた通り物価の安定です。通貨ユーロが日常的に使われている地域の物の値段が大きく変動しないようにすることが求められています。

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物価安定のためにECBは債券の購入によって世の中に出回るお金の量を増やしたり、債権を売却して世の中に出回るお金の量を減らすという手法を使うことがあります。他の国の中央銀行もこのような方法を用いて物価の安定に努める場合があります。ECBの金融政策の方針を決めるのは役員という立場の人で6名いる仕組みになっています。この人たちが会議をして物価の安定のためどんな金融政策をとるか決定します。欧州連合の中で経済規模の大きい国の中央銀行関係者によって担当されることが多いようです。ECBがあるからといってユーロが使われている各国に中央銀行が無いわけではありません。ちゃんと各国にも中央銀行が存在していてECBの金融政策に応じた債権の購入や売却をそれぞれの国々で実施しています。物価が安定するようちゃんとした対策が求められているECBですが、一部からは物価の安定を実現するための具体的な目標設定が正しくないのではないかと指摘されることもあるようです。ECBは物価上昇率を年2%以下の範囲内で2%に近づけることを目標にしているそうです。

 

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ユーロ圏の物価

 

現在ECBは量的緩和という金融政策を実施しています。この政策を始めたのは2015年の1月でした。この時以降2%のインフレ率が実現できるような状態になるまで毎月600億ユーロ~800億ユーロのお金を使って国債などを購入することにしました。2015年以前のユーロ圏の消費者物価指数(コア指数)を見てみると2013年は3月に1.5%となっていましたがその後は下落し2013年の12月には0.7%になりました。翌年2014年には2月と4月の1%が最も高い値となるにとどまり、0.7%~0.8%の状態が多くなります。2%程度の物価上昇率を目標にECBが量的緩和をおこなった2015年1月以降ですが、2015年8月以降は0.9%~1.1%となり2014年に比べ少し物価指数は上昇しましたが2016年に入るとあまりパッとしません。目標の2%には近づかず0.7%~1%の間で足踏みしている状態です。しかし2017年に入ると1.1%~1.2%といった2014年から2016年に比べて高めの物価指数になってきています。ECBの金融政策が効果を示したことで物価指数が0.7%~0.8%の水準から1.1%~1.2%の水準に上昇したということでしょうか。もう少しで2%というレベルではないようです。

 

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今回はECB(欧州中央銀行)について一部取りあげてみました。先日欧州中央銀行が2017年10月に量的緩和の規模を縮小することとなりそうだという話があったため、どれくらいの物価上昇率になったんだろうと思いこのテーマで調べてみることにしました。個人的には2%の上昇率にだいぶ近づいた数字なのかなと思いましたが、上昇しても1.2%のレベルで意外に感じました。こういう段階で量的緩和の規模を小さくするものなのですね。規模を小さくしても物価上昇率は上がっていくものなのでしょうか。せっかく上昇させた数字がまた0.7%とか0.8%に下がるなんてことにならなければいいですね。我が国の中央銀行、日本銀行はインフレ率を2%にすることを目標にしていたように思いますが、まだそのレベルに到達していないということで、日本銀行が量的緩和の規模を縮小するなんていう話は全然聞きません。日本の消費者物価指数は2017年の7月で生鮮食料品を除いた場合で0.5%です。この数字を見ると「低いよね」と感じたユーロ圏の1.2%が余程優秀に見えます。日本はデフレ脱却のためここ何年間か金融緩和政策を続けていますがそれでも2%という目標に順調に近付いているようには見えません。私のような部外者にはよくわかりませんが2%をクリアするというのはそんなに大変なことなんでしょうかね。金融緩和政策というのは短期間で効果が出るというものではなさそうだ、ということは今回の記事を作っていて何となく感じました。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関係はございません。ご了承ください。

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