食品ロスとは?食品ロスの現状や家庭で出来る対策について

食品ロスとは何でしょうか

 

食べても何も問題の無い状態であるにもかかわらず、捨てられてしまうこととなってしまう食べ物のことを「食品ロス(しょくひんろす)」と言います。

農作物を作ったり食品を作る中で出てしまう規格に合わない品物。例えば大きさが規格より小さいとか形がよくないとかすこし変色しているとか小さな傷があるなどといったことですね。他には飲食店や家庭で出る食べ残し。小売店で売れ残ってしまった食料品、賞味期限が切れてしまった商品。調理過程で不必要に多く除去されたことで廃棄される食材などが食品ロスの典型例のようです。

 

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食品ロスの現状はどうなっているのでしょうか

 

日本国の行政機関の一つ農林水産省は2013年に推計を出しています。それによると一年間に日本で発生している食品ロスの量は632万トンなのだそうです。数字が大きすぎてイメージしにくいですよね。この632万トンの食料というのは、国際的な食料援助で提供されている食料のおよそ2倍に匹敵する量なのだそうです。飢餓に苦しむ国に対し様々な国から支援が行われていますが、その食料支援の総量の2倍ということです。日本一国だけでそれだけの量が廃棄されています。また東京都民が一年間に消費する食料の総量が日本で発生する食品ロスの合計量(632万トン)と大体同じだという指摘もあるようです。

また日本国民一人当たりですと一日に136gの食品ロスが発生していることになるそうですが、この136gという数字はおにぎり一個分のご飯とか茶碗一杯分のご飯に相当するそうです。

この632万トンの食品ロスの内、企業で発生するのは330万トン、家庭で発生するのは302万トンで、同じくらいの量です。

企業で発生する330万トンの食品ロスの内、食品を製造する企業で発生する割合が40%くらい、飲食店など外食関連企業から発生する割合が35%、小売業で発生する割合は20%位だそうです。製造業と外食産業の占める割合はかなり大きいようです。

家庭で発生する食品ロスの原因としては食べられる部分であるにもかかわらず調理過程で取り除いてしまうという「過剰な除去」が最も多いそうです(55%位)。その次に多い理由としては「食べ残し」があります(30%位)。

 

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家庭で出来る対策にはどのようなものがあるでしょうか

 

年間に発生する食品ロスが多いことは明らかですが、家庭でこの量を減らすにはどのような対策をとるといいのでしょうか。

すぐ始められる対策としては食品を買い過ぎないことが挙げられます。買い物に出かける前に自分の家庭にはどれくらいの食材が残っているかをよく確認すると、小売店で家に在庫があったかどうか記憶があいまいな状態で思わず買ってしまい家に戻ってからすでに購入していたことに気付くということを防ぐことが出来ます。

余分な量を調理しないというのも食品ロス減少につながります。多く料理することによって食べ残しが発生し廃棄されてしまうことにつながってしまいます。食事で食べきることの出来る量だけ調理することによって廃棄を防ぐことが出来ます。適切な量を調理した後に食材が残ったとしても別の料理で利用することで食品ロスが減らせます。また、やむを得ず食べ残しが発生したとしても冷蔵庫で保存することによってその後の食事で食べることも可能となります。

他には賞味期限の記載された食料に関する正確な理解も必要なようです。賞味期限を過ぎたからといって消費出来ないわけではありません。もちろんその食材に適した保存方法を守ることが前提ですが、「消費期限」と異なり、「賞味期限」はおいしく食べたり飲んだりできる期限という意味であり、期限が過ぎたばかりであれば食べたり飲んだり出来ないわけでは全くありません。期限が切れた時点で廃棄せず消費することで食品ロスを減らすことが出来ます。

 

傷んでしまった食材を使用することはやはり困難ですが、買い過ぎないなど比較的導入しやすい対策で食品ロスの減量につなげることは可能なのではないでしょうか。

 

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今回は食品ロスについて取りあげてみました。自分の行動を振り返ってみると買った後は調理をせずに食べるだけのおにぎりのような食品は、食べずに捨てるというようなことはほとんど無いものの、購入した調理を必要とする食材を消費せずに冷蔵庫で保存したまま気づいてみたら消費期限を一か月過ぎていたというようなことは確かにありました。すぐ食べきれる量だけ購入するということを意識していたら防ぐことの出来た「食品ロス」だったような気がします。

食料支援と同量の食料が一年間で廃棄されているという状況はこれまで知ることがありませんでした。もったいないというのは間違いないことですが、そんな言葉では追いつかない気の遠くなる量ですよね。

お金の節約にもつながるでしょうし、個人的には今後食料の有効利用を意識したいなと感じた次第です。具体的には調理が必要で毎日というほど頻繁には食べない食材を購入する場合は自分が一度に食べられる量以上は買わないとか。私の身の回りで取りかかるとしたら、まずはそんな感じかなという気がしました。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載している写真に関連はございません。ご了承ください。

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