西南戦争とは?戦争の原因や西郷さんの自害した場所について

西南戦争とは

 

西南戦争(せいなんせんそう)とは西暦1877年(明治10年)に鹿児島を中心とした九州地方の反政府勢力と政府軍との間で行われた戦いです。戦いは半年ほど続き政府側が勝利して終結しました。反政府側の指導者として活動した西郷隆盛さんはこの戦争で死亡しています。

士族が中心となった反政府組織と政府側との間で武力衝突が発生したのは西暦1874年(明治7年)の佐賀の乱が最初となりました。その3年後に発生したこの西南戦争が士族による政府側との最後で最大の武力衝突となっています。この戦争によって不満を持った士族勢力は武力闘争で政府軍に勝利することが困難だと判断することとなりました。反政府活動は自由民権運動のような言論の分野に転じていく流れとなります。

 

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西南戦争の原因は

 

この内乱の発端は不満を持った士族勢力の勢いが最も盛んであると見られていた鹿児島地域を明治政府側が危険視して、鹿児島に保管されていた政府所有の武器弾薬を大阪に搬送したことだったようです。政府側のこの行為で事態が急速に悪化しました。西郷さんは兵員を養成する私的な機関「私学校」を作りましたが、当時の鹿児島における士族勢力の中心はその私学校となっていたようです。保管されていた武器弾薬の政府による搬出という出来事を知って士族勢力は政府側が鹿児島で自分たちを武力弾圧しようとしているのではないかと疑うようになりました。

そのような情勢の中、士族勢力内の過激な人たちが鹿児島にある政府軍関連施設から弾薬を強奪するという行為に出てしまいました。またこの頃政府から派遣された情報員が西郷さんの暗殺を企てているという疑いが士族勢力内で広まります。

この時点で政府軍から実際のところ攻撃を受けてはいなかったものの、士族勢力側は西郷隆盛暗殺計画等を明治政府に問いただすことを口実にして挙兵することとなってしまいました。具体的には政府軍の根拠地がある熊本城へ進軍しています。そのような動きに対し明治政府も政府軍を熊本へ派遣することとなりました。こうして戦いが始まることとなります。

 

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西郷さんが亡くなった場所は

 

西郷さんは現在の鹿児島市内にあたる城山(しろやま)という地域で亡くなっています。士族勢力が一時城山を占拠した後に政府軍が当地を攻撃します。その攻撃により西郷さんは銃弾を受け、自決することとなったようです。現在の鹿児島市城山町内に存在する現地には西郷さんが自害した場所であること示す碑も建てられているそうです。

 

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今回は西南戦争について一部取りあげてみました。調べていて感じましたが西郷さんは挙兵した当初、主体的に関わったわけではないようですね。政府側の警戒する動きに挑発されて士族の一部の人が政府施設から弾薬を奪ったり西郷さん暗殺のまことしやかな噂で士族勢力の主だった人たちが挙兵することを決定してしまい、西郷さんは彼らの面倒を見るような形で戦いに参加していくという感じですから。巻き込まれていくように見えました。

無理な仮定ですが、西南戦争が起こらなかったら西郷さんはどのように人生を送ったのでしょう。西南戦争が始まる直前までそうだったように農業や狩猟に日々を費やすこととなったのでしょうか。西郷さんが明治政府を去った後は政治家のような立場で言論活動をしたがるエピソードはあまり無いように思うのですがどうなのでしょう。西郷さんは国の有事の際に貢献することの出来る兵員を養成することを目的として「私学校」を設立したそうですので、西郷さん自身もまだ軍人として活動することは想定していたのかなという気はしました。

西郷さんのような人が仮に政治家として活動したとしてもどれほどの影響があるのか、正直よくわかりません。ただ明治維新で名の知れた人たちの中で西郷さんのことを相当評価する声も多いので政治家として生きたのなら現在を生きる私などには想像もつかないようなことやり遂げたのかもしれません。

西郷さんは朝鮮半島にかかわる政策について、征韓論を主張した代表的人物として学校の歴史では教わります。でも日朝修好条規を結んだ頃(西暦1876年頃、西南戦争の1年前です)西郷さんは日本政府の行為について義(ぎ)に悖る(もとる)、正義に反すると批判したのだそうです。西郷さんの朝鮮地域に関する本音はどこらへんにあったのでしょう。記事を作っていてそんな疑問が湧きました。

 

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。  <(_ _)>

※記事内容と掲載した写真に関係はございません。ご了承ください。

士族抵抗関連記事「佐賀の乱とは?この反乱の首謀者や発生した理由について」はこちらです。

官吏対立関連記事「征韓論とは?征韓論が強まった背景や反対側の理由について」はこちらです。

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